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一人の意見に左右されないことが統計家には必要

どんなに優れた人でも,知っていることと知らないことがあり,背景知識によって意見が変わりうる.

仕事上,スペシャリストと関わることが多い.特に困るのは,同じ分野のスペシャリストが複数人いるときである.

1人は,Aとしてくれ,もう1人は,いやBとしてくれ,と言ってくることがままある.

さっき直したばかりなのに,どっちが正しいんだろうということが起きてしまう.1人の意見によって行動を変えていると,違う意見が得られたときに右往左往してしまう.


考えてみると,統計家は被験者数1で物事を判断しない.1人では誤差がどのくらいあるのかわからないからだ.それなのになぜ,人の意見を聞くときは1人で満足するのだろう.

複数の意見を聞くことは,サンプルを2人,3人と増やすことと同じである.聞かないより聞いた方がいい.

たくさん聞けば良いわけでもない.集めるには時間が,労力がかかる.普通の試験と同様,どのくらい集めるか,事前に決めておくとよいだろう.


データ分析するとき,統計家は1例のサンプルから何かを語ることはできない.いくつかのサンプルが必要である.誰かの意見を聞くときも,同じだと思う.


ただ,大切なのは集めた情報をどう使うかである.集めた意見を使うのはあくまで自分だから.


今日書きたかったのは以上です.最後までありがとうございました.

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なだけい
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