ACL決勝をデータでプレビュー 横浜FMは初優勝なるか?
5月11日(土)、AFCチャンピオンズリーグ(以下、ACL)決勝第1戦の横浜F・マリノス対アル・アインが、日産スタジアムで行われます。
この記事では、注目選手や観戦ポイントなどが知れる、Optaデータを使った豆知識『Optaファクト』をご紹介します。
「初」のことが多く、展開が読みにくい今回の対戦。アル・アインは決勝の舞台を経験していますが、優勝したのは21年前なので、経験値で優位に立っているとも言い切れなさそうです。
また、独自の指標を用いてチームの世界ランキングを示す『Optaパワーランキング』では、横浜FMが214位、アル・アインが407位(ともに5月10日時点)。Optaのスーパーコンピュータが10,000回の試合シミュレーションをした結果は、46.4%の確率で横浜FMが勝利、25.1%が引き分け、28.5%がアル・アインの勝利と、第1戦は横浜FMに有利な予想となっています。
▼参考
ハリー・キューウェル監督率いる横浜FMは、攻撃的なスタイルで勝ち上がってきたと言えます。1試合あたりのシュート数は大会最多の18.6本。グループステージを突破したチームの中で唯一、全ての試合で10本以上のシュートを記録しています。しかし、決定率は低く、ベスト8に進出したチームの中で最低の9.4%となっています。
一方のアル・アインは、ここまで12試合でのシュート数(144本)が被シュート数(174本)よりも30本少なく、相手陣内でのタッチ数は、対戦相手の281回よりも78回も少ない、203回となっています。Optaファクトにもあるように、ゴール期待値の高いシュートを多く放っていることから、少ないチャンスを確実にものにしてきたことが分かります。
試合は果敢に攻撃を仕掛ける横浜FMと、少ない機会からの得点を狙うアル・アインという構図になりそうです。
注目選手は、横浜FMのアンデルソン・ロペスと上島拓巳、アル・アインのソフィアン・ラヒミです。
特に、今大会の6得点中4得点を決勝トーナメントで記録しているロペスは、オープンプレーでのタッチの35%がペナルティーエリア内か、その少し外側となっており、この試合でも横浜FMの攻撃の中心となると思われます。
横浜FMにとって、今大会の得点ランキングトップに立っているラヒミには要注意です。ラヒミは、決勝トーナメントで全体トップの7得点を上げているだけでなく、オープンプレーでの攻撃シーケンス(マイボールになってからの一連の流れ)にチームで最も多く関与しており、敵陣ペナルティーエリア内でのタッチ数もチーム最多の66回を記録しています。
Optaのシミュレーション通り、横浜FMが優位に試合を運んで見事に初戦を勝利で飾るか、それとも、アル・アインがアップセットを起こすのか、注目です。
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