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Stationery Diary Page30/耐火金庫

 9月に入りました。先月のお盆直前には、大きな地震があり南海トラフ地震臨時情報が発出されたり、お盆後半には台風の影響で新幹線が計画運休を発表したりと災害に対する意識や注意が高まった期間でしたね。幸い甚大な被害もなかったようですが、引き続き防災に対する意識を持ちながら過ごすことが大切だなと実感しております。

先日、家族で「四季防災館」に行ってきました。「四季防災館」は、地震体験や、煙の中を非難する体験、消火体験、水の中を歩く体験などさまざまな災害体験を通して防災のことを勉強できる県の施設です。特に、水の中を歩く体験では洪水や水害の中非難する難しさを身をもって実感しました。日ごろからこのような訓練をしておくことや、知ることが大切だなと思いました。



 さて、9月は防災月間ということで今回は防災グッズの中から「耐火金庫」についてお話しようと思います。

「金庫」というと、大きくて黒色のでお金もちの家にあるイメージだったり、テレビ番組でよく見かける「開かずの金庫」というイメージがあり、なんだか身近なものにはあまり感じられないのですが、金庫にもいくつか種類があるのですが、火災対策として使われる「耐火金庫」と、盗難防止を目的とした「防盗金庫」と大きく二つに分けられます。


まず、耐火金庫の仕組みですが、耐火金庫は外箱と内箱の間に耐火材と水分が入っていまして、火災時に外部温度が上昇すると、耐火材に含まれている水分が気化し、この気化熱で庫内の温度を下げます。また、蒸気化した水分は扉の隙間から戸外に噴出し、炎の侵入を防ぐ役割をします。そうやって中の書類や現金などを火災から守ります。

火災だけでなく、東日本大震災の際には、津波で流された約5700個の耐火金庫が警察に届けられ、ほぼすべての持ち主の元に中に入っていた現金などが戻されたそうです。そんな災害時にも力を発揮する耐火金庫は、震災後、防災グッズのひとつとして注目を集めるようになりました。


性能や大きさなどによってお値段は変わりますが、安価な家庭用のものですと4万円代からあり、掃除機などちょっとした家電くらいのお値段から手に入りますので、1月の能登半島地震の後など、災害時の備えのひとつとして購入される方も増えているそうです。

 なお、耐火金庫の耐用年数は製造後20年ごとされていて、耐火性能が落ちていくので、買い替えがおすすめだそう。また、お選びになる際には、加熱試験や耐破壊性能試験などさまざま厳しい試験をクリアしたJIS認証製品を選ばれることをおすすめします。ぜひ、店頭でチェックしてみてくださいね。

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