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父親が好きな靴。

何かと不器用な父が、
父が好きな革靴屋さんのDMを嬉しそうに見せてきた。
いくらいくら以上で、バッグがもらえるけど
革靴はいらないか?と。
ノベルティ欲しいだけやん?とは思ったが
父はよく、靴のソールを定期的に交換しに行っていた。
意外にまめな性格だなと、今更思う。

靴なんて、履き潰せばいいやん。
と当時の自分は思っていたが、
物を大切にするってそういうことなんだと今は思う。

あれから、20数年。
父はとっくに定年を迎えていたが、70過ぎまでスーツに革靴というサラリーマン代表の制服を先日ようやく脱ぐことができた。

社会人になってからは離れて暮らしているが、
自分でも知らないうちに
父の好きだった革靴メーカーの製品を愛用している。
ちなみに、DMが来たから買いに行ったわけではない。
なんとなく選んだわけではないが、
父との想い出があるものが欲しかったのかもしれない。

今は、ちゃんと靴が痛む前にソールは交換しにいく。
愛着があるもの、使い込むと味がでるもの、毎日大事に使ってるものは、

やっぱり最高だ!と感じる。

因みに、私はノベルティにはあまり興味が今もない。

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