高原のカーグラフィックnote
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妻と娘の家族3人でクラシックシトロエンのオーナーさんが経営される華やかな軽井沢にありながら、標高1100mの人里離れた森の中にある小さなホテルを訪れました。
1970年製 ランドローバー・シリーズ1
軽井沢駅と宿の送迎は1970年製ランドローバー・シリーズ1が現役活躍中で、支配人が手際よくバゲッジを助手席に積み込むと、宿泊客はリアゲートから荷台に乗せられて、非日常の休暇の始まりに期待で胸が膨らみます。
半世紀前に製造されたディーゼルエンジンが牧歌的な快音を響かせて、白糸ハイランドウェイを力強く駆け上がるビンテージランドローバーは頼もしいかぎりです。
1930年製 シトロエン・C6
宿に到着するとチェックインは妻と娘に任せて、ひとり私はヒノキとキャブレター車両特有のガソリンの香りに包まれた庭のガレージに向かうと、1930年製シトロエンC6が静かに佇んでいました。圧倒的な存在感に息も止まります。
この車両はシトロエン創設者のアンドレ・シトロエンが乗っていた個体だそうで、いつまでも眺めていたい気分でしたが、夕食の時間が近づきガレージを離れました。
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翌日秋晴れの青空の下、緑の絨毯の上にC6をガレージから出してもらい、支配人からドライバーシートに座るよう勧められると、日頃は冴えない窓ぎわオジさんは一気にタイムスリップしてキラキラと瞳の輝く少年に戻っていました。
シトロエン独特の乗り味は今も昔もハンドリングとサスペンションとシーティングですが、オーナーが最初に心を奪われたきっかけは、街中で偶然見かけたエグザンティアのボディカラーだそうです。
地味な色なのに晴れた日にキラリと輝きを放つ青みを帯びたシルバーメタリック「ブルーレマン」の「エグザンティア・ブレーク」を所有していた私の車歴と重なって会話が弾みました。
現在シトロエン正規ディーラーにMTモデル設定は消滅し、仏車で唯一3ペダルを残して孤軍奮闘するルノースポール乗りの私ですが、人生最期のクルマ選びはシトロエン沼にもう一度ダイブするかも知れません。
近いうちにエンスーの聖地、品川荏原のクラシックシトロエン専門店JAVELさんにお邪魔しようと思います
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何もない豊かな感動の宿
宿は旧三笠ホテルからさらに登った別荘地からも数キロ離れた国立公園内にあるポツンと一軒家で、TVや新聞サービスもなく、あるものはビンテージカーとレコードだけ。何もない本物の豊かさを知る方には最高の宿に間違いありません。
ここまでご覧になられた方は、ぜひご旅行の計画を..
私はまた来年も訪れたいと思います。
Fin