見出し画像

豆乳から豆腐を仕込んでみた

豆腐を中心に食べる日を作った私。
変えようと思ったのが味だ。

まずは調理の材料。
精進料理から少し離れて、動物性タンパク質、バターを使う。
出汁も鰹出汁やいりこ出汁など。

どうしても自分の中で外せない部分だった。

いろいろな見方はあると思うが、継続して食べ続けていただくための工夫や継続して自分が向き変える料理には欠かせない味。
自分が毎日食べて嬉しいと思えるものを出したい、と思っていた。
あくまでもメイン料理は大豆製品。基本は豆腐やおから、厚揚げなどをアレンジしておかずを作ることにした。

おからのキッシュや肉巻きの厚揚げ、おからコロッケ、豆腐ステーキ
今までのランチでもよく登場していた料理だ。
もう少し、ここでチーズを使えば、とか
おからにはやっぱりコクがいる、とか
私の中でピンとくる味に近づけられるのは嬉しかった。

一方でモヤモヤしていることもある。
こうした食事で「満足感」をえるというのは結局は悪いことではないだろうか。

薄味や本当の出汁の味で満足できる舌

これは日々の食べ物が鍛えてくれるものだ。
以前勤めていた会社に某飲料会社で味の「利き役」を勤めていた人がいた。

嗅覚と味覚がピカイチで、25メートルプールに一滴異物が入るとわかるレベルだったとか。

某有名飲み物の味のバランスはこの人の舌にかかっていた。
同じ部署にいた時に、どうしてそんな舌持ちになったか尋ねたことがある。

相手は小さな頃からアレルギーがひどく、食べ物の制限が強かったそうだ。
味覚や嗅覚については飲料会社に入ってから判明した能力だそうだが、
入社後も舌がちゃんと機能するようにいろいろな制限をかけられていた、と。

幼い頃から食べ物を制限し、舌が鍛えられていたんだと思うと笑っていた。
私と同じ会社にいた時はどんどんいろんなものが食べられると喜んでいた。
(そして見る見るうちに太っていった。)

小さい頃から食べ染めて、舌が作られているとしたら

味覚や嗅覚、美味しいと感じる感覚はそこから始まっているのだろう。

満足できる味、美味しいと思える味は私はすでに

いろいろな調味料からしか得られなくなっているのだと思う。

また、そうした味で満足、ではなく

薄味や植物性のものの出汁で味わう人が何割いるのだろう。


毎日少しずつでも、そうした味を忘れないようにしたいなと感じ
まるまる全てメニューを変えてしまうことはやめた。

少しずつでも野菜を取り入れてみる
日常に、少し考える食べ物を使う

そうして少しずつステップを踏んでみてはどうか。
ゼロか100、しか選択がないような生き方をしていたが
小刻みにもう少し階段を登るような進み方もあるのではないだろうか。

精進メニューの日と
豆腐の日と

おでんの日。(夏はピザ屋さんになるらしい。自由か)

見守っていて欲しいなと思います。


いいなと思ったら応援しよう!

まーちゃん:池田屋
サポートありがとうございます。 活動の励みになります。