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【初心者向け】ホワイトバランスを理解して色味をコントロールしよう
カメラで写真を撮るとき、色味が思っていたよりも青っぽかったり、オレンジっぽかったりすることがありますよね。この色の違いはホワイトバランス(WB)を調整することで、自然な色合いにすることができます。この記事では、ホワイトバランスの基礎から設定方法、シーンに応じた使い方を初心者向けに詳しく解説します。
1. ホワイトバランスとは?
ホワイトバランスとは、写真の色味を調整する機能です。光の色(色温度)は、撮影環境によって変わります。日中の太陽光や室内の電球光、蛍光灯の光はそれぞれ異なる色味を持っており、これをカメラが自動的に判断し、適切に調整することで自然な色合いの写真が撮れます。
色温度とホワイトバランスの関係
光には「色温度」という概念があり、これによって写真の色味が変わります。色温度はケルビン(K)という単位で表され、数値が低いほど暖色(オレンジ)、数値が高いほど寒色(青)に近づきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1729579715-KtHVYnbFiP6wLlqCkm4QWMgE.png?width=1200)
上記の表をもとに、シーンに応じてホワイトバランスを調整することで、意図通りの色合いで写真を撮影できます。
2. ホワイトバランスの設定方法
ホワイトバランスの設定は多くのカメラで簡単に行えます。デフォルトでは「オートホワイトバランス(AWB)」に設定されていることが多いですが、手動で設定することで、より正確な色調整が可能になります。
ホワイトバランスのモード
カメラにはいくつかのプリセットホワイトバランスがあり、撮影シーンに合わせて使い分けることができます。以下は、一般的なホワイトバランスモードの一覧です。
![](https://assets.st-note.com/img/1729579882-hrfTHKqjPAnGL9EQRwzZWFNt.png?width=1200)
ホワイトバランスの設定手順
1. カメラのメニューまたは設定画面で「ホワイトバランス」を選択。
2. 撮影環境に合わせたホワイトバランスモードを選ぶ(例:曇り、日陰、蛍光灯など)。
3. 必要に応じてカスタムモードで色温度を調整する。
ホワイトバランスを変更するだけで、写真の色味が劇的に変わるので、さまざまなシーンで試してみましょう。
3. シーン別ホワイトバランスの使い分け
撮影シーンに応じて適切なホワイトバランスを設定することで、自然な色合いを保つことができます。以下では、シーンごとのおすすめホワイトバランスを紹介します。
1. 晴天の日中の屋外撮影
晴天の日中は、自然光が豊富で色温度も比較的安定しています。この場合、オートホワイトバランス(AWB)か「太陽光」モードで撮影すると、色味が自然に仕上がります。
設定例:
- ホワイトバランス:太陽光
- 色温度:約5,500K
![](https://assets.st-note.com/img/1729580953-ZuVlE5ofAjmes3kcMRxQY7b0.jpg?width=1200)
2. 曇りの日や日陰での撮影
曇りの日や日陰では、光が青みがかる傾向があります。ホワイトバランスを「曇り」や「日陰」に設定することで、暖かみを加え、色味を調整します。
設定例:
- ホワイトバランス:曇り/日陰
- 色温度:約6,000〜7,000K
![](https://assets.st-note.com/img/1729580834-31Qn9pGIbu6MDoEHUWz4LYjg.jpg?width=1200)
3. 室内の電球や蛍光灯下での撮影
電球や蛍光灯の光は、光源によって色味が大きく変わります。電球は暖色が強く、蛍光灯は寒色が強いので、ホワイトバランスを「白熱電球」や「蛍光灯」に設定すると自然な色合いに仕上がります。
設定例:
- ホワイトバランス:白熱電球/蛍光灯
- 色温度:電球(2,500〜3,000K)、蛍光灯(4,000〜5,000K)
![](https://assets.st-note.com/img/1729580478-xqMa47y9GQJ0DAec6VXKYLNm.jpg?width=1200)
4. フラッシュ撮影
フラッシュを使用する場合、ホワイトバランスは「フラッシュ」モードに設定するのが基本です。フラッシュの光は、自然光とは異なる色味を持つため、この設定を使うことでバランスの取れた色合いを保てます。
設定例:
- ホワイトバランス:フラッシュ
- 色温度:約5,500K
![](https://assets.st-note.com/img/1729580327-FvzE7RtiQHgcrGWjAfel3Lq1.jpg?width=1200)
4. 特殊なホワイトバランスの使い方:カスタムホワイトバランス
標準のホワイトバランスモードでは対応しきれないシーンや、特定の色味を意図的に表現したい場合は、カスタムホワイトバランスを使って自分で設定することができます。
カスタムホワイトバランスの設定方法
1. 撮影シーンに適した「グレーカード」や「白い紙」を用意します。
2. カメラのホワイトバランス設定で「カスタム」を選択。
3. 用意したグレーカードや白い紙にピントを合わせ、撮影して色温度を設定します。
これで、特定の環境に合わせたホワイトバランスを自動的に補正できます。カスタム設定は、照明が複雑なシーンや特定の色味を重視したいときに便利です。
5. まとめ
ホワイトバランスは、カメラの基本的な機能ですが、色味を調整することで写真の印象を大きく変えることができます。シーンに応じたホワイトバランスの使い分けをマスターすることで、より魅力的な写真を撮ることができるようになります。
初心者の方はまずは「オートホワイトバランス(AWB)」を使い、少しずつ手動設定にチャレンジしてみてください。カスタムホワイトバランスの活用も、撮影の幅を広げる強力なツールです。ぜひ、様々な光源下で試してみてください!
ホワイトバランスを理解し、自在にコントロールすることで、あなたの写真が一段と美しくなるでしょう。色温度の違いを意識しながら、カメラの設定を調整してみてください。