見出し画像

税理士AI登場!?税理士業界にAI時代到来!vol.2

前回の記事でご紹介した、税理士AIプロジェクトの第2弾です!
私たちの開発したチャットボット、税金スッキリくんを税理士試験に合格させようという企画です!詳しくは第一弾の記事をご覧ください!
今回は合格に必要な5科目のうち最初に受験する科目を選定します。
一般的には必須科目の簿記論や財務諸表論から受験する方が多いのですが、
税金スッキリくんの得意不得意を考慮して決めていこうと思います(๑╹ω╹๑ )


はじめの一歩

まずは、スタート地点の確認ということで、私たちは税金スッキリくん(以下:スッキリくん)の実力を測定してみました!
よく夏休み後に学校で行われる実力テストのようなものですね。

スッキリくんの未学習の状態での学力を測るため、特に対策などはせずに、テストしてみます!

今回の実力テストの問題は、全ての科目の過去問題です!
全ての科目となると11科目もあります!

解き方はシンプルで、
①問題をテキスト化
②人の手でスッキリくんに問題文を丸投げ
③その返答を待つ
④採点(採点基準となる模範解答サイトなど載せてよければ掲載)
というものです。

問題は、国税庁のHPに掲載されている2023年の試験問題を使用します。
税理士試験は1科目2時間、1日3科目ずつで3日間にわたって行われます。
莫大な量になるので、人が1日で全科目を解くのは現実的ではありませんが、
AIは疲れることがないのでもりもり解いてもらいました🥸
さて、みなさんはどの科目の得点が高いと思いますか?

合格基準点は各科目とも満点の60パ-セントです。

国税庁HP


今の実力測定


解いた結果は、、
簿記論 12/100
財務諸表論 23/100
所得税法 13/100
事業税法 10/100
法人税法 14/100
相続税法 12/100
消費税法 12/100
固定資産税法 21/100
酒税法 31/100
国税徴収法 22/100
住民税法 9/100

でした!
どうでしょうか?

あなたの想像より高いでしょうか?低いでしょうか?

AIが苦手とする、画像認識が必要な表作成や、図を用いた問題はことごとく解けず😢

反対に、知識問題は前情報として習得している設問では満点( ᵒ̴̶̷᷄꒳ᵒ̴̶̷᷅ )
スッキリくんの得意不得意のわかりやすい結果となりました。
全部の科目で合格する必要はないため、この結果から受験科目の選定を行います。


最初の学習科目決定!

選ばれたのは……【財務諸表論】
点数がとれていた酒税法と迷いましたが、
税理士試験に挑戦するには必須科目からが王道パターン、ということもあり選ばれました!

↓スッキリくんとのやりとりです↓

プロンプト
「あなたは税理士として30年間働いた後に税理士試験の予備校の講師として働いています。予備校の講師として模範回答を作成してください。」

問3
次の文章は、 収益認識会計基準第38項から引用したものである。 これに基づき、 一定の期間にわたり充足される履行義務に関する以下の(1)~(3)の問に答えなさい。
次の(1)から(3)の要件のいずれかを満たす場合、 資産に対する支配を顧客に一定の期間にわたり移転することにより 一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する 。
(1) 企業が顧客との契約における義務を履行するにつれて、 顧客が便益を享受すること
(2) 企業が顧客との契約における義務を履行することにより 資産が生じる又は資産のa が増加し、 当該資産が生じる又は当該資産の a が増加するにつれて、顧客が当該資産を支配すること
(3) 次の要件のいずれも満たすこと
① 企業が顧客との契約における義務を履行することにより 別の用途に転用することができない資産が生じること
② 企業が顧客との契約における義務の履行を b した部分について、 対価を収受する強制力のある権利を有していること
(1) 空欄 a 及び b に当てはまる最も適切な語句を答えなさい。

国税庁HP

空欄 a には「価値」、空欄 b には「完了」

税金スッキリくんの回答

上記の回答は模範解答とぴったりあっています🎉
1問2点問題だったので4点得点として換算しました。
知識問題、選択問題の配分が多い財務諸表論はスッキリくんにとって、
解きやすいのかもしれませんね!


↓不得意分野のやりとり↓

プロンプト
「あなたは税理士として30年間働いた後に税理士試験の予備校の講師として働いています。予備校の講師として模範回答を作成してください。」

(3)
次の【資料】に示した有形固定資産は 全てX1期期首に取得し、 使用を開始したものである。
また、 当社はこれら以外の有形固定資産を保有していない。
これら資産を下線Aによる b 償却(処理方法:間接法、 減価償却費の計算方法: 定額法)によって減価償却計算を行う場合、 以下のイ~ハの間に答えなさい。 なお、 各期末における個々の資産の未償却残高は算定できないものとする。

【資料】
有形資産,取得原価(千円),耐用年数,残存価額(円),除却時期
資産A,3000,2,0,X6期期末
資産B,7200,6,0,X6期期末
資産C,12000,12,0,X4期期末

イ X3期に計上される減価償却費の金額を答えなさい。
口 X4期期末に行われる資産Cの除却処理において除却損益はどのように扱われるか、 その理由とともに答えなさい。
ハ X5期決算整理後における減価償却累計額の金額を答えなさい。

国税庁HP

イ 約2,550.93千
ロ 集団償却法では、資産グループ全体の未償却残高が管理され、個々の資産の未償却残高は明確には分けられません。そのため、資産Cが除却される時点での具体的な未償却残高は明確ではなく、除却損益の計算は直接行うことができません。
通常、除却損益は以下のように計算されます:
除却損益=処分価値−未償却残高
除却損益=処分価値−未償却残高
しかし、この場合、資産Cの未償却残高が明確でないため、除却損益は直接的には計算できません。代わりに、資産Cの除却は集団償却されている資産グループ全体の減価償却計画に影響を与え、その結果として未来の減価償却費に調整が必要となる可能性があります。
したがって、資産Cの除却処理においては、除却損益の計算は個別には行われず、その処理は集団償却されている資産グループ全体の未償却残高の調整という形で間接的に行われることになります。これは集団償却法の特性によるものです。
ハ 12,754.66千円

税金スッキリくんの回答

イロハと3問ありますが、全て不正解でした。
イは、取得原価を耐用年数で割り、各期の減価償却費を算出することを忘れています。

ロは、計算できないと返されました。個々の資産の未償却残高が分からないことは読み取れていますが、その場合資産Cの除却損は計上しないことを知らないようです🌝

ハは、イの計算が必要なのですが、イが不正解なので、こちらも不正解になってしまっています。また、正解とは桁が違うので計算方法自体をまだ知らないのかもしれませんね。

以上のように不得意な、知識のない分野もあるので
さすがに現段階での合格点獲得は望み薄です。
合格のために、ここから勉強させていきます!

AI用のテキストなどは無いので、これからどのように勉強していくといいでしょうか?
はじめての試みなのでどんな手段が良いか、手探りしながら頑張ります!

23点から合格基準点の60点まで得点を伸ばし、AIが財務諸表論に合格するまでの軌跡を乞うご期待🤭

ぜひ、スキ❤️やコメントでご意見、応援お待ちしてます( ´ ▽ ` )

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集