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海外移住!?経営者のデュアルライフを考える(マレーシア編)

お世話になります。
スタートアップスクエア株式会社の恵島です。

いつもTwitterでは毎日自身の経験に基づいた出口戦略・経営論を発信しておりますが、今回は私の経験に基づいたデュアルライフの話をnoteに書かせていただきました。

こちらが私のTwitterになります。
興味あれば是非フォローしてください。

《Twitter》
https://mobile.twitter.com/ejima_ma

1976年宮崎県生まれの45歳、大学卒業後にシステム開発の会社に2年半、エンジニアとして就業して、その後コンサルティング会社を経て2004年に株式会社ROIという、インターネットを使ったWEBメディア、日本全国の飲食店や美容室などの覆面調査ビジネスを立ち上げております。

2012年にマレーシアに進出し、家族とともに移住して、企業のマレーシア進出支援や、現地で外食事業などの会社も経営しています。 2017年に株式会社ROIをMBOという形で役員に譲り、私はマレーシアを中心としたグローバル事業への集中と、2018年に日本でスタートアップスクエア株式会社を設立して、投資組合を組成し、ショートエグジットを目指すスタートアップ企業への投資とコンサルティング業務をスタートしています。

いろんな会社の数だけエグジットの形があってもいいなと思っていて、連続起業家になる方や、再起業してIPOをする方や、私のように企業支援のコンサルする方や、売却先に残ってそのままその会社の中でキャリアを積む方もいる、みたいな。私が会社をつくった2004年は、IPOをするかしないかの選択肢のみ、そんなこと言われていたんですけども、今は会社の数だけ、その創業者にあったエグジットを選択しやすい環境が整ってきたのかなと感じております。

エグジットをした後のライフスタイルにデュアルライフを考えている方も多いのではと思いますので、今回は私がマレーシアという国を選んだ理由をマレーシアの現状なども踏まえながらお話できればと思います。

今回の内容は、私が以前セミナーで話した内容をもとに再編集しております。

書き起こし文字は総勢1万文字近く。オンラインで講演したときの動画でも閲覧可能です。

がむしゃらに事業を伸ばすことに集中する経営者もいますが、私の場合はライフプランありきの経営を実践していますので、将来のライフプランに悩んでいる経営者などには参考になる内容だと思います。

また、今回は特別にこのnote購入いただいた方限定に通常は『1時間7万円』のコンサルを無料でご提供させていただきます。

詳細はページ最後を確認ください。

セミナー動画はページの最後に用意しております。



1.日本を取り巻く環境

まずですね、日本を取り巻く環境をざっくりお話すると、まあご存知の通り、人口ピラミッドはだいぶ崩れてまして、2015年から30年で人口が減少に向かっていると。

高齢化がどんどん進んでいる日本。

一人当たりのGDPも、確か最新は韓国に抜かれて、次にベトナム、台湾に抜かれて・・・凋落の一途をたどっているというのが日本の状況です。

人口減少の構造が、もうどうやっても避けて通れない。実際にマレーシアに住んでいると、この2、3年ぐらいでめちゃくちゃ言われるのが、「日本どうしたの?」っていう(笑)

私と同世代のマレーシア人はやっぱり日本に憧れてたのに、もう今の日本には観光では行くけれど、トヨタの車は乗るけれど、、、トヨタぐらいだよね。みたいな。それ以外の電化製品は、もう他の国に全部負けているよねとか。

自分の父親はシャープで勤めてたとか東芝で勤めていたけど、両方ともこの5年間で撤退方向で、マレーシアの事業はどんどん縮小してるよね。など言われます。海外にいると、日本の凋落をますます肌で感じますね。

私がマレーシアに来た、10年前はまだ日本人に対する憧れみたいなものがあって、日本人か中国人か、みたいな。「どっちがお金持ってんの?」みたいなところがありました。飲み屋に行っても、お姉ちゃん達から、中国人なのか日本人なのか聞かれて、日本人の方が若干もてる感じだった。

今となってはベトナム人の方がモテますからね。それぐらい肌で感じます(笑) そんなことから、危機感があり、人口動態、GDP、給与など。この30年間給与があがっていないと、産業構造として、スタートアップへお金が回ってこない。国の財政が厳しいので、どんどんどんどん税金は上がっていく、特に富裕層に対しての税金が非常に厳しいので、ますます、日本は富裕層が集まらない国になってる。

相対的な日本の下落を体感しながら、日本語圏内のサイズが小さいことも、スタートアップが何かメディアを作ったとしても、ユーザー数がどんなに増えようと5000万人とか、そういった上限を迎えてしまうようなサイズ感が日本。

あとインバウンドが強いとは言われていますが、そのインバウンドの強さの根本は割安感なんですよね。価値があるのは間違いないです、価値がありながらなおさら、デフレになっているんで、非常に周りから見て安いと。マレーシア人は日本って安いと言うんですね。それくらい今、格差がどんどんどんどん逆に広がってきています。あとは、憲法が厳しすぎるので、「憲法が厳しい=労働者保護が厳しすぎる」ので、スタートアップに対しては非常に厳しい経営環境が用意されていると。 とはいえ良いことでいうと、融資天国なので、お金を低い金利で借りて、それを円キャリーを使って海外で事業をやるといったところに対してのポテンシャルはすごくあるのかなと感じております。

まとめると
■相対的な日本の位置づけは下落を体感
■スタートアップへの投資額・株式マーケットも小さい
■日本語圏内のサイズにも限界がある
■インバウンドが強いのは割安感
■基本的人権の尊重と行き過ぎた労働者保護
■融資天国なので円キャリーを目指しては!?

2.IPOからバイアウト思考に変化

私がバイアウトを考え始めたのもリーマンショック以降、IPOの傾向やマーケット、東証のルールが変わってきて、さらにIPOの厳格化が進んでいくのかなって考えたからです。

日本のスタートアップはIPOもなかなか難しい、IPOしても値段がつかない、それは人口動態だったりとか、日本語圏内という限られたマーケットを狙ってるから、構造的に致しかたないといったところもありますけどね。

私も最初はIPOを目指していましたが、環境の変化を感じてまして、これはやはり日本を出て海外で生活しようかと。行動し始めたのが10年前で、私の子供が2歳ぐらいになった時でした。ちょうど10年前が東日本大震災の後で、そういったこともきっかけになりました。

いつぐらいから考えていたかというと、このライフプランシートは震災の前に作った私の人生を10年後から30年後まで、どう生きたいか、このようにマトリックスで作って、会社はどうなりたいのか、私個人はどうなりたいのか、家庭はどういう状況になりたいのかといったボードを、毎年1月にブラッシュアップしています。

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