[メンバー紹介①]旅するような日々で出会ったウェルビーイング
自己紹介:本当の自分に出会う船出
はじめまして
みなさん、はじめまして。
私は、スタートアップラボ社の事業へ参画し、CEO以外で同社唯一のCxO職となるCWO(チーフウェルビーイングオフィサー)を務めさせていただいている初鹿司と申します。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
初投稿となる今回は、ウェルビーイングをテーマとした自己紹介とさせていただきます。
少し長くなりますが、最後までお目通しいただけたら幸いです。
旅するように暮らす日々
石垣島での自然と共に歩む日常
私は現在、東京から約2,000km離れた沖縄の石垣島で暮らしています。
石垣島をご存知な方も多いと思いますが、美しすぎる海と豊かな自然、温暖な気候とゆったりとした時間の流れが調和した素晴らしい場所で、観光地としても国内外から訪れる人々を魅了するリゾート地です。
観光と言えばここ最近、旅先での滞在スタイル多様化に伴い「暮らすように旅をする」というコピーを目にするようになりましたが、私の場合はその逆で、「旅するように暮らす」日々が定着し、国内外問わず、2〜3年に1度のペースで自身のアンテナがピンっと反応した場所へ移住する生活を10年ほど続けています。
このスタイルは、私のアイデンティティの1つとなりました。
移住が与えてくれるギフト
海外移住から得た気づきとウェルビーイングへの寄与
突然ですが、英国のノーベル賞受賞作家ラドヤード・キップリングの詩をご存知でしょうか?
10年間の移住生活のなかに、ヤンゴン(ミャンマー🇲🇲)、バンコク(タイ🇹🇭)への海外移住期間があるのですが、ラドヤード・キップリング氏の言う通り、海外生活の日々を過ごすなかで、日本という国のことを知っているようでまるで知らない自分に幾度も出逢いました。
そんな自分と出会う度に、日本のことについて勉強することになるのですが、その過程において「私はやっぱり日本が好き。日本文化が好き。日本人が好き。」という気づきのギフトを得ることになり、これが今では財産の1つとなります。
そして、この気づきの過程が "本当の自分を知る" という内省へとつながり、私のウェルビーイングを保つ1つの秘訣となっているのです。
移住先での内省は、私の視野を広げ、ウェルビーイングというテーマに深く向き合う契機となりました。
その結果、キャリアにおいても大きな転機が訪れることになります。
3社のスタートアップ経験
スタートアップにスポットを当てた経歴をご紹介させていただくと、私はこれまでに3社のスタートアップを経験させていただきました。
コミュニケーションの違いを実感した1社目
最初のスタートアップはミャンマーでした。
日系企業製品の輸入・販売、日系企業の現地参入支援を行う「Myanmar abcom co., ltd.」への入社から始まります。
”初めての海外 × 初めてのスタートアップ”
この方程式がもたらした日々は驚きと苦悩の連続で、移住1ヶ月後に円形脱毛症になるほど、これまで経験したことのない部類のストレスに満ちた日々がはじまり、移住前のイメージとは全く異なる日々を過ごすことになります。
何が最も苦悩だったのか…?
それは、コミュニケーションを通じた「つながり」を感じられなかったことです。
コミュニケーションといっても単純な言語問題ではなく(言語はなんとかなる)、その地の歴史や文化がもたらす人々の価値観や人生観の違い、仕事観や商習慣の違いなどが、あらゆるコミュニケーションの障害になっていました。
日本では意識せずとも認識し、言葉にせずとも存在しているお互いの共通認識や知識、文化的背景など、これらの前提があっていつものコミュニケーションが成り立っている事実に気がついたのです。
例えば、日本では言葉にしなくても通じる『空気を読む』文化が根付いていますが、ミャンマーやタイでは明確に言葉で伝えることが求められました。
これが、文化的背景によるコミュニケーションの違いの1つであり、私が直面した『ハイコンテクスト』と『ローコンテクスト』の壁です。
移住後まもなく、このままでは通用しないと悟った私は、「ローコンテクスト」への切り替えを余儀無くされるわけですが、この切り替えがとても難しかったのです。
「ハイコンテクスト」と「ローコンテクスト」というコミュニケーションの違いから、なぜ円形脱毛症(軽症)にまで至ってしまったのか?
これは、幸せ(ウェルビーイング)を高める6つの要素「P.E.R.M.A + V」で説明すると一目瞭然です。
海外移住直後の私は、Rにあたる「Relationship」が突如としてごっそり抜け落ち、私にとってのRは、ウェルビーイングへ与える影響が大きい要素であったことが相まって、強いストレスを感じるようになったわけです。
クリエイティブとチームビルディングの2社目
苦悩な日々を過ごしながらも一定の成果が出始めたころ、「YuYu Beauty」という美容系メディアを運営するスタートアップのCEOからお声がけをいただき、同社のCTOとしてジョインさせていただくこととなりました。
ミャンマーでは "タナカ" と呼ばれる木を研磨石ですり潰し、それを顔に塗るのが伝統的な美容法となっており、街のいたるところでタナカを塗った人々を見かけます。
同時に、市場では海外製の美容製品やファッションなどが急速に普及し始めたタイミングであり、美容に関する知識が普及しておらず、なかには都市伝説のような誤った認識が蔓延していることもありました。
そこで、美容に関するHow to動画をFacebookで発信するチャンネルを立ち上げ、世の中の女性をよりキレイにするプロジェクトとして、ミャンマー、タイ、フィリピンの3カ国展開を行うことになります。
ここでは、美的感覚の違いや訴求ポイントの違いに留意しながら、制作物のクオリティ向上と、チームビルディング・マネジメントに徹する日々を過ごします。
メンバー6名、売上ゼロから始まったチームは、1年も経たないうちに20名を超えるチームとなり、オフィスと撮影スタジオはヤンゴンとバンコクの2拠点へ拡大、ミャンマーのチャンネルフォロワー数は150万人を突破。
チャンネル知名度と影響力の向上に伴い、国内外のスポンサー案件、著名人とのコラボ案件も増え、スタートアップらしいスピード感のある日々は、苦難の連続でありながら有意義な時間となり、大変貴重な経験を積ませていただきました。
最終的にYuYu Beautyは日系企業のM&Aによってイグジットを迎えるのですが、私はその少し前に、退社 → 帰国することになります。
事業の拡大に伴い、変わりゆく周囲の状況と自身の能力を常に比較し、その結果から自身を卑下し、自らを悪者にすることで「いまの居場所はここではない」という納得感や一種の達成感を得ていたのです。
恥ずかしながら、当時の私には、このような考え方しか出来ませんでした。
この時の私の状態を、先ほどご紹介した「P.E.R.M.A + V」の要素に当てはめると、以下の要素が低い状態となっています。
Pleasant Emotions:ポジティブな感情
Relationship:質の高い人間関係・自分との関係
Meaning&Purpose:人生の意義、目的・人生で大切なこと
Accomplishment:熟達している実感・達成・昨日より今日
これだけ多くの要素が低ければそうなるなるよな…と、今となれば納得です。笑
帰国後、平川さんと出会った3社目
帰国後、日本の最南端エリアである沖縄の小浜島へ移住。
三井不動産が所有する「はいむるぶし」へ従事し、初めての宿泊業へ飛び込みます。
ここでは ”初めての宿泊業 × 初めての大手企業” という方程式へ様変わりし、ハイコンテクストな企業文化・職場環境・意思決定プロセスなどを目の当たりにしながら、同時に、宿泊業の可能性や伸びしろを知ります。
そんななか、当時の私が理想としてイメージしていた事業モデルによって、ホテル運営を行なっているスタートアップ企業「7garden」の存在を知り、7gardenへの入社によって、スタートアップラボ社の代表である平川さん、バックオフィスを支える桃子さんと出逢います。
当時の7gardenは都内と福岡の2拠点で展開しており、私は兼ねてから気になっていた場所である福岡拠点を希望。
同社が運用するHotel Meiの支配人へ従事することになりました。
内省が深まり、ウェルビーイングと出会う
ホテル事業部の一員として、Hotel Meiの支配人として、二足のわらじで様々な施策を推進するなか、ホテルの現場では仲間の理解・協力・努力が実る形で一体感や生産性が向上し、それが顧客満足度の向上へつながる好循環が創出され、現場スタッフもその成果を実感できるようになっていました。
一方で、現場や仲間、そして自分自身へのネガティブな事象が後を絶たず、その要因として言語化できない ”何か” があるのではないか?と、向き合うようになります。
時を同じくして、自社開発した業界特化型のD2Cツールのカスタマーサクセス部門も担当する三足のわらじとなり、これまで以上に責任や役割を受け止めながら、卑下しそうになる相反する気持ちと葛藤する日々を過ごします。
そこへ追い打ちをかけるように、桃子さん、そして平川さんの退社。
ホテルの現場を支えてくれたスタッフの退社が重なっていきます。
一定の成果を実感しながらも、 ネガティブの根源と感じる ”何か” の正体はなんなのか?
ホテル業界の離職率が高い要因は労働環境や業務効率と言われているが、本当にそうなのだろうか?
この苦しみや葛藤の根本的な原因はなんなのか?
様々な「Why」が生まれては答えを見出せないループに陥り、私の内省はさらに深まっていきます。
手当たり次第様々な情報に触れていたとき、「島田由香」さんという人物の存在を知り、まもなくして「ウェルビーイング」という運命のキーワードに出逢います。
これまでの「Why」
いまの「Why」
私自身への「Why」
いずれもウェルビーイングが深く関わっていることに気がつき、そして、いずれも著しく整っていなかったのです。
この気づきによって、本来の自分を少しづつ取り戻していくことになります。
長い間、心の奥底にあった感情が出所を見つけた歓喜の瞬間でした🙌
ウェルビーイングが経営・事業の根幹になる
「あーしたいよね」「こーしたいよね」が、そのまま理念へ発展
スタートアップラボ社の創業前、7gardenでの気づきを共に分かち合う平川さんと、「あーしたいよね!」「こーしたいよね!」という話を幾度となく繰り返していました。
その話の延長線上に挙がってきたものが、現在のスタートアップラボ社の理念や行動指針となっていったのです。
これらは私の想いでもあることから、スタートアップラボ社への事業参画は自然な流れとなりました。
「次世代へ、希望ある未来を創造する」とは
「現世代が、希望あるいまを生きる」ということ
ウェルビーイングを経営・事業の根幹に据えるWX(ウェルビーイングトランスフォーメーション)を目指し推進するなか、スタートアップラボ社には同じビジョンのもとに集った素敵なメンバーがいます。
メンバー同士が感謝でつながり、メンバー同士の先天的な強み、後天的な強み、そして人間性を共に理解し合い、それぞれの主体的ウェルビーイングが高まることよって、個人としても組織としても、生産性が30%、クリエイティビティが300%高まることは、科学的に実証されているのです。
そんな理屈は抜きにしても、ウェルビーイングが高い組織は、自ずと最高なチームになると確信しています。(既に最高のチームになっている)
そして、スタートアップラボ社のビジョンである「次世代へ、希望ある未来を創造する」というのは「現世代が、希望あるいまを生きる」ということでもある。と、解釈するようになりました。
私も現世代の1人として体現しながら、その上に積み重なったものが「次世代へ、希望ある未来を創造する」へ繋がると信じています。
最後までお付き合いくださり、心から感謝いたします。
もしこの文章の中に少しでも共感や新たな気づきを感じていただけたなら、それは私にとっての大きな喜びです。(スキ❤️をいただけるともっと喜びます☺︎)
これからも、ウェルビーイングに関する学びや考えを中心に共有させていただきますので、引き続きお付き合いいただければ幸いです。