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スタートバーンの2024年振り返り

こんにちは、スタートバーン株式会社執行役員の渡辺有紗です💡
事業開発・営業を担当しています。

いよいよ2024年も終わり。
今年のスタートバーンは設立10周年、そしてグループ会社のTokyo Art Beatは20周年を迎えるなど大きな節目の年となりました。

10周年を記念して作成したビジュアル

そんなスタートバーンの一年を今年も振り返っていこうと思います。

その前に、昨年の記事もあわせて読んでいただけると嬉しいです💡

またスタートバーンを初めて知ってくださった方はまずはこちらをお読みください。


様々なアート関連事業

2024年は、年明け早々に開催されたDIG SHIBUYAを象徴するように、多くのアート関連事業に携わる機会に恵まれた一年となりました。その中で、携わる範囲や提供先が多角化したことを実感しました。

具体的にはDIG SHIBUYAやムーンアートナイト下北沢のように、プロデュース段階から深く関わるアートプロジェクトが増えた一方で、NFTを手軽に受け取れるアプリ「FUN FAN NFT」を通じて、美術館や芸術祭でのアート鑑賞体験に対するソリューション提供も加速しました。

スタートバーンではこれまで、ブロックチェーン証明書「Startrail PORT」を軸に主にギャラリーやアーティストとのお付き合いが多かったですが、こうしたアート事業の広がりを背景に、今年はこれまで以上に国内外の美術館や芸術祭との新たな出会いがあったと実感しています。

ちなみに、、、実際の会場の様子をよりわかりやすくお届けするために、今年から渡辺が「行ってみた動画」を作ってXに投稿するということを始めましたので、よかったら見てくれると嬉しいです。https://x.com/AlisaStartbahn
(ついでにぜひフォローもお願いします!)

<実績(抜粋)>

  • 1月)DIG SHIBUYA 2024 
    渋谷区主催のアート×テックイベントにおいて、プロデュース及び、渋谷の街全体を活用した回遊施策を企画。回遊施策には、FUN FAN NFTを提供。Friends With Youを含めた国内外のアーティストと最新カルチャーを体験する3日間を実現。

  • 1月)シンガポール・アート・ウィーク
    「イモータル・ワーズ(不朽の言葉)」プロジェクトで、Startbahnが公式ブロックチェーン認証パートナーとして参加。

  • 1月)札幌国際芸術祭2024
    イニシアティブ・パートナーとして、スタンプラリー施策でFUN FAN NFTを提供。

  • 1月)東京国立博物館 正月企画「博物館に初もうで」
    デジタルスタンプラリーとしてFUN FAN NFTを導入。

  • 3月)永原康史「時間のなかだち」展
    デザインとNFTの融合展示において、Startrail PORTとFUN FAN NFTを提供。

  • 9月)ムーンアートナイト下北沢

  • 9月)千葉市美術館での企画展「Nerhol 水平線を捲る」
    デジタルスタンプラリーとしてFUN FAN NFTを提供

  • 9月)発酵芸術祭
    金沢21世紀美術館と地域の醸造蔵を舞台にした 「発酵文化芸術祭金沢―みえないものを感じる旅へ」に FUN FAN NFTを提供。


趣向を凝らした地方創生事業も続々ローンチ

2024年個人的に印象的だったのは、地方創生事業です。
今年携わらせていただいた事業はどれも趣向が凝らされており、ファンがガチで面白いと思える素敵なサービスばかりで、私もたくさんワクワクさせていただきました。
例えば、2020年にスタートしてすでに多くのファンに愛されている「鉄印帳」は今年そのNFT版となる「鉄印帳デジタル」をローンチしました。

従来の鉄印帳とはまた異なり、「鉄印帳デジタル」はデジタルならではの蒐集欲をそそられる設計やコンテンツが練られています。(例えば電車が走っている動画付きの鉄印なんかもあって、ファンにはたまらないですね。)

ちなみに私も実際にわたらせ渓谷鐵道さんに行ってきました。
鉄道に乗る楽しみだけではなく、景色を楽しんだり地元の食や文化に触れられて、それを思い出として残せる鉄印も実際にGETしたことで、鉄印帳の魅力を存分に体感できました。

3月なのに雪が降ってたのが印象的でした

同事業は観光事業や地元地域との連携など、多くの可能性を秘めているとても魅力的な事業だなと感じております。スタートバーンとしても発展に寄与できるよう、来年以降も精一杯ご協力させていただきます。

<実績(抜粋)>

  • 3月)読売新聞大阪「鉄印帳デジタル」ローンチ
    読売新聞大阪本社提供のWEBアプリにStartrail APIを提供。第三セクター鉄道協議会にも対応。

  • 3月)電算「川中島の戦い」デジタルコンテンツ
    長野市と協働し、VR・AR・NFT体験が可能な取り組みを実現。

  • 3月)対馬市Ocean Good Artプロジェクト
    アート作品の真正性を証明する手段としてStartrail PORTを活用。

  • 11月)スタートバーンがStartrail APIを提供する村上信五氏考案のWEBアプリ「GIVE & MAKE」が、「日本の観光ショーケース」にて導入

そして、新しい分野への展開も

上述のアート事業や地方創生事業はこれまでもスタートバーンが携わってきた分野であり、それが今年様々な方向に発展してきた、ということをお伝えしました。一方で今年はありがたいことに新たな芸術・文化の分野へのご提供が開始したり、新しい可能性が見えてきたりと、大きな変化の一年にもなりました。

新しい芸術・文化の分野へのご提供開始

その中で、まず挙げられるのが、オーケストラへの「FUN FAN NFT」のご提供開始です。来場者への新たな体験の提供や来場者の属性・行動を可視化することを目的に導入いただきました。従来、このような課題を解決するためには、データベース基盤の整備や本格的なアプリの開発など、大規模な投資が必要でしたが、「FUN FAN NFT」を活用することで、ファンの方々に新しい体験を提供できるだけでなく、来場証明データをもとにした分析が可能となります。具体的には、その人がいつ何時にNFTをゲットしたか、何回来たか、どういう順番で巡ったか、などの情報が取れます。

そもそもFUN FAN NFTは何ができるの?というのが気になる方はぜひこちらのPodcastを聞いてみていただけると嬉しいです。

https://open.spotify.com/episode/3zzZQJ9E7WoUIFhn7a6ngs?si=d98354ac431b4dad

今回実際私も一度公演にお伺いしました。
従来、オーケストラ鑑賞では公演前後に楽しめるレクリエーションがあまりありませんでしたが、そうしたニーズに応える施策としてのFUN FAN NFTは、想像していた以上の方々に楽しんでいただけた結果となり、価値を発揮できたと感じました。

今回の取り組みを通じて、オーケストラならではの課題だけでなく、芸術・文化分野全体に共通する課題(データの取得・分析や新しい体験の創出等)も改めて実感しました。こうした今年培った知見を元に、来年も、より幅広い分野の方にご利用いただけるよう、引き続きFUN FAN NFTは前進してまいります!

<オーケストラへの提供実績>

  • 2月)東京都交響楽団 2月主催公演
    デジタルスタンプ取得体験を提供(FUN FAN NFT)。

  • 4月)東京都交響楽団 定期演奏会1000回シリーズ
    デジタルスタンプラリーの仕組みにFUN FAN NFTを提供。

  • 6月)「クローズアップおかざきアンサンブル天下統一2024」公演
    NFTデジタルスタンプ配布施策に、FUN FAN NFTを提供。


新しい可能性 〜アパレル×ブロックチェーン(DPP対応)〜

そして今年新しい事業の可能性として芽吹いたのが、アパレル製品へのStartrailの提供です。

第一弾の取り組みとして、アパレルブランド「YOKE」の限定アイテムにStartrailをご提供しました。製品のタグにStartrailの証明書情報へアクセスできる二次元コードの織りネームが縫い付けられています。
完成した製品を最初に見たときとても感動しました。。。(※下のリンクに実際のお洋服のお写真があります)

今回のお取り組みを皮切りに、製品の情報に加えて、サプライチェーンに係る情報も可視化することで、今後デジタルプロダクトパスポート(DPP)の導入支援にも取り組んでいく予定です。
詳細はぜひ以下のPodcastで詳細を話しているので聞いてみてください。


また、流通やサプライチェーンの可視化という観点では、2024年後半にフリマサイトでのトラブルが世間で大きな話題となりました。その際にスタートバーンではユーザーに対して二次流通時のアンケート意識調査を実施しまし、95%が二次流通でのリスクを感じている結果となりました。

このように、作品や商品の完成前から完成後、さらにはn次流通を含む長い時間軸での流通・サプライチェーン情報の可視化のニーズが高まっている中、これまでスタートバーンは、n次流通が盛んに行われるアート業界と深い接点を持ってきました。その知見を活かし、Startrailの特徴である「真正性の証明」という観点から、更にさまざまな産業へ展開していければと考えています。
そのために、実は来年大きなプロダクトのアップデートを控えておりまして、その詳細についてはぜひまたリリースのタイミングでじっくりお話させていただければと思います。

以上、長々とお話してしまいましたが2024年もいろんな機会に恵まれて充実した一年となりました。

また来年もスタートバーンをぜひよろしくおねがいします。
それではよいお年を!🎍🐍


<番外編>10周年記念で作成した4コマ漫画「ちい・たいへい」

10周年記念でSNS上で配布された4コマ漫画をこちらで特別公開します。
大学生のインターンがアイデアを出してくれて、美大出身のメンバーがキャラクターデザインをしてくれたりと、スタートバーンのタレントを集結させて完成に至りました。
個人的なこだわりは、LINEの画面です(スタンプも使われてます)。
2話で出てくる「アウトプット借金取り」は実際に泰平さんがPodcastの中で生み出したキャラで、実は作画も泰平さんによるものです。


公開後にわたしのキャラも登場させてくれ、や、この話も書いてくれ、などのお声が意外に多かったので、もしかすると続編もでるかも!?

文字が小さくてすみませんが、ぜひ年末のお時間あるときに読んでみてください。


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