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カルピスウォーター

カルピスウォーターを見る度に思うのです。

アスファルトから焦げたような匂いが立ち込める程に強い夏の陽射しを物ともせず、虫取り網と虫篭を装備して、野山を駆けずり回る。

喉が乾けば、家に戻り、虫取り網と虫篭を玄関の前で投げ捨て、おもむろに冷蔵庫を開ける。

冷蔵庫の中で、厳かに、かつ他の何よりも輝く存在感丸出しで鎮座しているカルピス原液を取り出し、グラスに原液と水を思いっきり注ぐ。

この際の水との割合は当然「5:5」である。

それを母親に見つかり「濃すぎるよ!」と注意されるが、それを静止するかのように一気にそれを飲み干し、その場を逃げるように去る。

また、虫取り網と虫篭を装備し、強い陽射しの元に戻っていく。

そして、ひとしきりすれば、舌にカルピス特有の白い物体が付着する為、それを指で取ろうとして、汗ばんだ指が舌に当たり、しょっぱい・・・と感じる。

これが、カルピスと日本男児との正しい関係性である、と私は思っている。

故に、カルピスは子供、カルピスウォーターは大人の飲み物です、という結論はあながち間違ってないと思う訳である。

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