10代のわたしへ
「普通」に生きていたのに、
人から「普通じゃない」と言われて悩む日々。
信用できる友人ができなくて、
体調不良を装って
学校を何度か休んだことがあったね。
「誰も私を理解してくれない」
から始まり
「私を理解できない周囲がおかしい」
と不満を拗らせた結果、
周囲を威嚇しながら虚勢を張り続けていた
小学生・中学生時代
高校生になる頃には
出ていた杭は打たれに打たれて、
平になるどころか、ベッコベコに凹み
自己肯定感撃低・承認欲求過多人間
に仕上がっていた。
高校を卒業するギリギリのタイミングで、
現在も付き合いのある友人と
出会うことができたが、
拗らせた性格はそのままに、
大学時代も人間関係で大いに悩んだ。
軽音サークルに入り、バンド活動に夢中になったキャンパスライフ。
ステージパフォーマンスの魅力にハマり、
もっとステージで輝きたいという想いと
みんなに認めて欲しいという欲求から、
就職活動を途中でやめて
芸能の道(お芝居)へ急な舵切りをした私を、
周囲はどうみていたのか。
専門学校に入学し、
ギラギラした気持ちと劣等感を抱きながら、
有名になりたいともがく日々。
そんな日々の中で、
ドロドロとした感情の中で溺れていた
私を引き上げてくれた人物に出会う。
noteの自己紹介の記事にも登場している
私の人生を変えてくれた歌の師匠である。
彼女が私に何度も何度も繰り返し
伝えてくれた言葉は、
「きちんと自分と向き合おう」
ということだった。
自分のことを知らないから、
他人と比較しちゃう。
自分自身にきちんと目を向ければ、
他人のことなんか気にならなくなるよ!
そう、彼女は言っていた。
自分と向き合う。
言葉にすると簡単だけど、
私にとっては、とても難しい問題だった。
なぜならば、
自分と向き合うことは、
自分自身のダメな部分とも正面から対峙する必要があったからだ。
自己肯定感が低い私には、
かなりエネルギーのいる作業だったので、
しっかりと受け止めるまでに、
3年もの月日がかかった。
それでも
こつこつ自己分析を行い、
挫折しながらも自分と向き合うことを
やめなかった私は、
本当に変わりたいと思っていたのだと思う。
自己分析が進み、
きちんと自分を見つめ直した結果、
変化が起きた。
誰かと比較することがなくなった。
自分の良いところに気づくことができたのから
自己肯定感が上がった。
自分の考え方が、
大多数の人とずれていることに気づいた。
それらのおかげで、
とっても生きやすくなったのである。
自分のことを知ったら、
比較する対象が他者から過去の自分に変わった。
自分のことを知らないから、
努力の方向性が定まらなかっただけであり、
自分のことを知ったら
自分の強みを活かしたり、
伸ばせるようになったりした。
理解されないことを、
他人のせいにして人間関係で悩んでいたけど、
自分のことを知って、
自分の方が少数派と気付いてからは
きちんと他者の考えに寄り添えるようになった。
おかげで、自分が本当にやりたいことや
夢を見つけることができたし、
私のことを理解してくれる友人や仲間が
たくさんできたよ。
本当に辛くて引きこもりかけたあのとき、
社会と交わることを諦めないでよかった。
こんな未来が来るなんて
あの時は想像もできなかったけど、
今はとても楽しいよ。
30代のわたしより。