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私から見て、窓側左斜めの席に座っていた男子。

高校の時に同じクラスだった男子。
目が合うことが多々あった。
私は毎日のように学校の図書室に行っていたが、しばらくするとその男子も図書室で見かけるようになった。
まあ見かけたとしても特に挨拶することはなく、「ああ、いるんだ」と何となしに思うぐらい。 
たしかその男子はサッカー部に入っていて、クラスの中でもいわゆる陽キャラと言われるグループに属しており、顔もそこそこ可愛らしい感じだった気がする。No.1というよりかはクラスのNo.3かNo.4ぐらいの立ち位置にいたはず。
教室の端で何人かでアニメや漫画の話で盛り上がっていた私には別世界の人種であり、めんどくさいことに巻き込まれたくなかったので、日頃から影を薄くしてあの陽キャラグループに近づかないようにしていた。


あれがいったい何だったのか、いまでも正確なところはわからない。


体育祭の最後にフォークダンスでオクラホマミキサーに合わせて踊ることがあったが、その時にその男子とペアを組んで踊ったり歩く時間が長かった。
男子のほうから、指と指を合わせて手を繋ぐいわゆる「恋人繋ぎ」というようなものをしてきて「これは一体何事か?!」と思うも、まあ成り行きに任せてみるかと私もさりげなく男子に合わせて手を繋いだ。
そして、音楽がスタートしたら男子がやけに私に近づいてきて何やらゴソゴソ言っていた…覚えがある。
いや、たしかに何か言っていたと思うが、体育祭の最後でもあったし緊張と疲労と暑さではっきりと聞きとることができす、思いっきり私は無視したような感じ悪い展開になってしまった。


いま思えば、あれは少女漫画の恋愛場面に散々触れていた私の幻覚と妄想だったかもしれない。
あれから10年経って記憶も曖昧になってきたせいもあるが、あれは一種の病におかされていたなかでの幻覚と妄想の説も考えられる。

それに、あれは男子が私のことをからかっていた説も考えられる。

高校を卒業してから同窓会に1回や2回ほど顔を出したが、その男子らしき人物はいなかったような気がする。
卒業後は高校生の時よりも人見知りな部分は多少解消されてきたと思うので、見かけたら少しでも真相を聞いてみようと思ったが、会えない以上はそれも難しいだろう。


まあ、知らんけど。

今日そんな夢を久々に見たので、あれこれ思い出して文章にして書いてみた。

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