支援はボランティアではない
こんにちは。色眼鏡です。
DV被害者支援は、相談者が自立を目指し、新しい人生を歩むチカラをつける為の入口だと感じることがあります。
相談してくることも勇気がいります。
その後、例えば家を出る、加害者から逃げるなどの選択をするのは、勇気は勿論、覚悟がいるもの。
極限状態のギリギリまで我慢して我慢して、命の危険が目の前に来てやっと、加害者と距離を取ることを決める、というか、そうせざる終えなくなって相談に来られる方もおられます。
しかし、相談者の多くに特徴があります。
それは
「支援者に助けを求めれば、なんでもやってくれるだろう」
「逃げれば楽に、幸せになれるだろう」
と思って相談してくること。
民間団体は行政とは違い、対応も早く、臨機応変に動けるので、相談者のニーズによって、柔軟な対応が出来たりします。
シェルターで寝泊まりする場所をすぐに確保したり、緊急の対応は24時間稼働することもあります。
とはいえ、支援はボランティアのような、奉仕活動ではなく、支援事業であるので、【なんでもやってあげる】わけではないのです。
そう、やるのは相談者自分自身なのです。
例えば、加害者にバレないように家を出る決心をしたとします。
そこでやらなきゃいけないこと……
・役所で加害者に新住所特定を防いだり、その他諸々の手続き
・警察で加害者からの追跡から身を守る為に相談
・郵便局で加害者に追跡されないように転送に配慮をしていだく手続き
・離婚希望の場合は、裁判所や弁護士に相談と手続き
・引っ越し先探し
・仕事探し
・子どもがいる場合、学校などの転校手続きと、加害者からの追跡を防ぐ為の配慮のお願い
・保護命令を出す場合、弁護士をたてることと、その費用
などなどなどなど……………
やることいっぱいなのです!
本来、加害者が悪いんだから、加害者が家を出て、あれこれやれって話なんですが、残念ながら日本の法律では、被害者が逃げる前提ほ対応しかなく、まだまだ法律も支援も足りない状況。
いくら同行支援や相談支援をしたところで、各手続きは本人じゃないと出来ないので、これをやるエネルギーがもぅ大変なのです。
だから
「支援者に助けを求めれば、なんでもやってくれるだろう」
「逃げれば楽に、幸せになれるだろう」
と自分の人生を人任せには出来ないのです。
自分の人生を変えるのは自分にしかできないんです。
ここを履き違えないでね〜、と厳しいようですが、わたしは相談者に伝えるようにしています。
支援はボランティアではい。
やるのはあくまで相談者自身である。
なんでもやってあげることは優しさではい。
感情移入はしない。
ここをブレずに、今日も相談を受けています。
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