ミニマリストに憧れて
Amazonから届いた段ボールを開けるときはワクワクする。
それはさながらクリスマスの朝、プレゼントを開けるときのようだ。
小さい頃は親にものを買ってもらうのは特別な日だけだった。
クリスマス、お正月、誕生日…。
買ってもらえるだけ幸せな子供だったとは今でも思う。
だから、小さい頃は欲しいものだけ買っていた。
おかげか物欲というものがほとんどなかった。
買ってもらったものは迷った末に買ったものだったから。
しかし、今は違う。大学生になりバイトを始め、自分で自由できるお金が増えた。
今は欲しくなったら買う。
しかし、今でも小さい頃の癖は残っている。
必要か必要ではないかは考える。知恵がついたおかげで必要な理由はいくらでも思いつく。だから、必要なものはどんどん増えていく。
だが、それは自分が気に入って買ったものだから大事にしている。自分のための買い物だと思えばお金を使うことに抵抗はない。
買ったものが届くのも、それのおかげでワクワクする。
これは必要なもの、これがあれば生活は豊かになると信じている。
僕はミニマリストに憧れている。
今まで書いた事は矛盾しているような気がするかもしれないが、ものを減らすための買い物だと思えば自分の中では納得はいく。
問題はどれを捨てるかだ。ものを捨てるのが苦手な僕は一気になんでも捨てる。思い出のものを捨てるのも抵抗がない。これはまずいのかもしれないが。
でも大事なのは自分の生活が真の意味で豊かになる事だと信じて捨てる。
これも自分が気に入ったものを増やすためだ。
そう思って今日も僕は今までの僕を捨てるし、ミニマリストに憧れてAmazonで気に入ったものをカートに入れる。
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