近況
もう何もしたくない。日課のYoutubeを見ることすらしんどい。
やはり労働は、何か大事なものを消耗するらしい。
カレンダー通りに週五で働くと、本当に社会の歯車になっているような気がしてくる。同じ時間に起床、就寝することで目覚まし時計が鳴る前に起きてしまったりする。決まった道を車で走り、いつも同じような時間に職場へ辿り着く。人生に同じ一日は無いと言うが、毎日似たような景色を繰り返しているとタイムリープでもしているかのようだ。
ニートの期間だって同じような日々の繰り返しかもしれないが、労働の日々に比べると、心持ちが違う。
行こうと思えば遠い県へ行けるし、何日だって滞在できる。時間に縛られない自由というのは、心をのびのびとさせてくれる。
問題だったのは収入が無いこと、将来が漠然と不安になることだった。それから学校や職場へ通うルーティンから外れていると、生活リズムがそこそこ乱れていた。
昼頃に起き、日付が変わってから寝るという日々を過ごしていた。その実、頭はあまり回らずSNSと動画その他を見ていた。
あの生活に戻りたい。しかしその夜には不安に襲われるだろう。それでもやはり、時間が無限にあるような感覚は、労働から離れてこそ感じられる感覚だったと思う。それから毎日エネルギーを労働に吸われないのは、とても重要なことだ。
働いていれば何かしらトラブルは起こるし、渋滞でイライラするし、人間関係はそれなりに悩みの種になる。余暇は疲れを取ることに重きを置くため、楽しいことを余裕をもって行う感覚が少ない。
今はお試しで働いているので、もうすぐ続けるかどうかの判断をしたりされたりする時期が来る。どちらの結果でもそれなりに悲しみ、それなりに喜ぶのだろう。
やはり自由が恋しい。
明るい気持ちでいられるなら、ニート期間はきっと輝くのだろう。
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