わたしと鬱と障害者手帳
雨上がりの東京よりこんばんは。
あるがままのことを書こうと思っただけなのですが、どうにも重いタイトルになってしまいました。
わたしがうつ病患者であることは、随分前に記事に書きました。
今日はそこからもう少し、深掘りの自己紹介(今さらの笑)。
わたしは19歳でうつ病デビュー、現在病歴14年のもはやベテランなうつ病患者です。
20代後半?くらいのときに、精神障害者福祉手帳を取得しました。
いわゆる障害者手帳というものです。
これは取りたい人誰もが取れるという類のものではなく、病院で診断書を書いてもらった上で、都(あるいは、道府県)の審査が必要なもの。
かなり長く病院に通っていたことから、最初の主治医の先生が取った方がいいと薦めてくれました。
取得すると障害等級というものがあり、3〜1級まであります(わたしは最近はほぼ2級)。
途中で等級が変わることもあります。
ちなみに、等級としては1級がいちばん重く、重度の扱いとなります。
障害者手帳を取得して、いちばんと言えるくらい大きなことは、障害者雇用で働く資格を得られたこと。
わたしは今の会社では、障害者雇用枠で働いています。
障害者雇用で働くことに関しては、お給料や転職時の対応など思うところがあるので、また改めて書けたらいいです。
ところで、障害者とひとことでまとめてますが、実際はその障害特性も人によって違います。
大まかには身体・知的・精神と分かれていますが、そこに連なる個人の障害が人によって違うのは当たり前と言えば当たり前。
精神の中でもうつ、双極性障害、統合失調症などなど、挙げるには限りがありません。
その他の障害もそうではないかと思います。
さて、今日は手帳の話なので話を戻します。
障害者手帳取得の話を当時の主治医からされたとき、正直微妙な気持ちになりました。
それまで"鬱病の健常者(日本語が不思議なのはさておき)"だった自分が"障害者"になる。
このイメージがどうしても描けなかったのです。
隠さず言えば、精神障害に対してネガティブなイメージを捨てられなかったのですね。
もう人生半分くらいは鬱で障害者なので、今はもうそうじゃない自分を描くことの方が難しいけれど、この無意識のバイアスとは今もたまに戦い中。
でも、もう鬱になってそこそこ長いし、どうなっても別にいいかと思って手帳の取得を決めました。
今は、良かったとも悪かったとも思っていないです。
良かったことも悪かったこともあるけれど、結局自分、なところもあるからです。
手帳を持ってたら障害者としてカテゴライズされることに、何の違和感もないと言ったら嘘になってしまうけど…
でも自分の身に起きてる事実をちゃんと見据えられるなら、背景が何だって気持ちは同じなのかなとも思うのです。
これからも、わたしは障害者で生きていく。
でも、その前にわたしはわたしであること。
それが、何より見失ってはいけないことだと、やっと思えるようになりました。
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