雨の観望会と土星食
先日の土星食は見ましたか?
私はボランティア活動中に、持参した双眼鏡で見ました。
潜入の時は、月の暗い部分に土星が隠れていくかたちだったので双眼鏡でも見えましたが、出現の時は月が明るくて見えませんでした。
土星が月の陰から出てだいぶ時間が経ってから、やっと土星の姿を拝むことができましたよ。
天体ショーは、いつ見てもワクワクしますよね。
次回の土星食は来年2月ですが、昼間なので見れません。
次に観測のチャンスがあるのは2037年だそうですよ。
☆☆☆☆☆☆☆
さて、先週の土曜日は観望会にスタッフとして参加してきました。
土曜日の午前中は眼科に行ったのですが、その時は快晴で「夜まで晴れてるといいな♪」と思っていたのですが、観望会に行くため14時半頃に家を出たら、西の方にもくもくとした雲が…。
あら?なんか嫌な予感…。
と思いながら現地に行ったら、絶望的に曇ってました(泣)。
観望会の時間が近づくにつれ、さらに曇ってきて、お月様すら見えない。
一瞬見えても、すぐ雲に隠されてしまう。
そんな最悪な状況でも来てくださったお客さんがいて、一瞬のチャンスに私もしれっと望遠鏡で金星を見せてもらいました。
こないだ自分のコルキットで初めて金星を見たのですが、真ん丸ではなく、少しふっくらした半月形で、「コルキットでそこまで見えるものなの?」と半信半疑だったのですが、その答え合わせができました。
そして、先輩の星空案内をお客さんの後ろで聞いていると、…ん?雨?
はじめは他の先輩達と「気のせい、気のせい」なんて言っていたのですが、気のせいではありませんでした。
望遠鏡担当の方々は急いで撤収。
私もお手伝いしたかったのですが、下手に手を出して壊してしまうのも怖いしな…と思って、結局、星空案内を聞いているだけでした(役立たず)。
短い時間とはいえ、雨が本降りになり、望遠鏡も撤収してしまったのでお話し中心の会となってしまいましたが、来ていただいた方々に少しでも楽しんでもらおうと、惑星と黄道十二星座の話をしたり、ダジック・アースで木星や月を投影して見てもらったり、先輩達の神対応ぶりに「さすがだなー」と感心しきり(完全にお客さん気分)。
ほとんど望遠鏡で月や星を見てもらうことは叶わず、とても残念でした。
しかも、お話しが終わる頃に木星がキランッと見えるようになって、でも望遠鏡撤収しちゃったし…ということで、ダジック・アースで見てもらうかたちに。
ダジック・アース、初めて見たのですが凄いですよね。
他にも地球や月も投影していたので、観望会が始まる前に写真撮りまくってしまいました(お前のために用意したのではない)。
木星が見えるとはいえ、雨も降り続いていたので予定より早く観望会終了となったのですが、撤収作業をしているうちにどんどん晴れてきて、月も木星も他の星達も見えるようになってきて、「なんであの時間だけあんなに曇ってたん?しかも雨まで!」と、とても悔しかったです(泣)。
来ていただいた方々に、是非望遠鏡で見てもらいたかったなぁ…。
そして私も見たかった…。
☆☆☆☆☆☆☆
そして翌日の日曜日は、コルキット工作会&土星食観察会にスタッフ参加してきました。
お相手は小学生の皆さんだったのですが、いやー、子供って本当にパワフルですよね。
そして自由。
そして個性的。
工作に夢中になってる子に、「先生が説明するから聞いててねー」とか、先生役の先輩の方に注目してもらうのが、結構大変でした。
友達に現役小学校教師がいるのですが、「学校の先生って本当に凄いよね!」と、先輩と話していたくらい。
でも皆、ワイワイ賑やかに工作していたので、楽しく作業できたのではないかと思います。
私も久しぶりに小学生達とおしゃべりできて楽しかったです。
私自身、コルキットを作ったのは1回きりなので、作成手順とか、レンズが正しい向きになっているか確認してあげるとか、事前に教えてもらうこともなくぶっつけ本番だったので、先輩達の見様見真似で乗り切りました。
わからない時はササッと聞きに行ったり、場合によっては先輩に対応していただいたり。
そんなこんなでコルキットは無事完成!
食事休憩を挟んで、土星食観察会へ。
土星食が始まるまで少し時間があったので、早速コルキットを使って天体観察をしてもらいました。
コルキットの扱いは苦手だし、暗いし初めて使う三脚だからイマイチ使い方がわからないこともあって、ここでもササッと先輩に聞きに行って、あとは一生懸命お月様を見ようと奮闘している子達に声がけ。
コルキットが三脚にしっかり固定されていない子が多かったので、ネジをしっかり締め直してあげたり、導入はできてるけどピントが合ってない子にはピント調節してあげたり。
クレーターの凸凹がくっきり見えると、「おぉー!すげー!」と感激している子も多かったです。
写真や映像もいいけど、自分の目で見る方が絶対感動しますよね。
そんなこんなで土星食。
子供達には電子観望で、土星が月に隠されていく様子を見てもらいました。
私は前述通り、双眼鏡で観察。
電子観望組はとても盛り上がっていましたよ。
私はその声を聞きつつ、土星が月に隠れて見えなくなったのを確認して一人静かに感動。
再び土星が姿を現すまでは、再び天体観察。
金星や木星を見ている子達もいましたが、皆、導入が上手くてビックリ。
教えてもらいたいくらい(オイ)。
木星の周りに見える小さな星がガリレオ衛星だと教えてあげると、「衛星まで見えるなんて凄ーい!」と感動されている大人の方もいらっしゃいました。
また、双眼鏡持参されていた先輩がヒヤデス星団やプレアデス星団の説明をされていたので、私もちゃっかり説明を聞き、自分の双眼鏡で見てみました。
あとは先輩とペガスス座探しをしてみたり。
(ほぼ天頂を見るかたちになるので、首がやられました笑)
工作自体が結構時間がかかるのと、それに加え土星食観察会もあるということで長丁場かつ結構タイトなスケジュールではありましたが、とても楽しかったです。
もちろん子供達には、土星が月の陰から出てくる様子も電子観望で見てもらいましたよ。
私は双眼鏡で「全然わからんのやけど…」と見てました(笑)。
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とにかく日曜日は本当にキレイに晴れていて、「昨日の観望会もこれくらい晴れてたら…」と何度も思いましたが、2日連続で「曇ってて見えん!」という状況にならなくてよかったです。
夜空の星々がとてもキレイだったので、帰ってきて家に入る前に自宅前でしばし星空を眺めてしまいました。
北極星もカシオペヤ座も見えたし、東の空に火星が昇ってきていたので、ちょうど今はかに座にいるらしいし、「蟹の甲羅チャレンジしよ!」と思って双眼鏡を向けてみましたが、わかりませんでした(笑)。
まだまだ修行が足りないようです。
一通りぐるっと夜空を見上げ、キラキラ輝く星達に十分癒されてから、やっと家に入りましたとさ。
土日とも出かけて疲れたけど、とてもいい経験ができました。感謝。