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メガネ感覚 で カメラを使おう♪
・初めてのメガネ●-● の感動
「メガネかけると、世界はこんなにくっきりと見えるのか!!」
メガネを掛けたことがある人ならきっと感じたことがある感覚ですよね。
で、これには続きがあって、しばし感動したのちに、ふと気づくのです。
「ということは・・・、今までの自分には、この世界のホントの姿が
まるで見えていなかったのか (;゚Д゚)」
と。
肉眼で見る世界は、必ずしも世界を正確に捉えた姿とは限らないってこと。ここで大事なポイントは、これは視力が下がった人に限った話ではないんだよってこと。
・カメラを通さないと、見えてこない世界
さて、で・・・、ここでガラッと視点が変わるのですが、カメラを通して見る世界も、メガネを掛けて見える世界のように、「この世界を、よりクッキリと見せてくれるもの」として受け入れるのが、楽しくていいよ♪ という話をします。
皆さんご存知のように、カメラで撮る世界は、必ずしも目で見たそのまま、ではありません。
●望遠レンズで、遠くの景色をぐぐっと近くに引き寄せて見せる
● マクロレンズで、小さなものの細部に迫る
●高感度センサーと大きなレンズで、暗い夜空の無数の星を捉える
その他にも、
●速いシャッタースピードで、激しく動くものの一瞬の姿を切り取る
●遅いシャッタースピードで、長時間の動きを一枚の写真に刻む
●偏光やUVなどをカットするフィルターで、景色をクッキリ明瞭にする
なども。
これらは、目で見たそのまま、ではないけれど、肉眼とは違った形で、世界を素直に写し取ったもの。
つまりは、肉眼で見えるものが、この世界のすべてじゃない、ってこと。
考えてみれば、
・空を飛ぶ鳥たちには、はるか彼方の景色までが見通せる
・小さな生き物にとっては、ミクロの世界で様々なことが起こっている
・夜行性の動物には、暗闇の中にいろんな出来事を見出す
・花の蜜を探す虫たちには紫外線を放つ植物が目だって見える
などなど、人間以外の生き物たちは、様々な形で世界を違った味方で受け止めているわけです。
人間の見え方だけが、正しい世界の見え方なわけがない。
だから、人間にとっての「肉眼」の見え方だけに拘る必要はないはず。
こんな事も考えてみると、カメラの魅力って
人間の目では捉えきれない、この世界の魅力的な姿を、
私達に見せてくれるもの
っていうことが、実感できそうでしょうか。
私が、最初に星空を撮影して、思いの外たくさんの星々が写っていたのにびっくりしたとき、まさにこんなことを感じたのです。
せっかくこの世界をもっと詳しく見ることができるんだから、もっともっと、いろんな見方で見てみたい。カメラがそれを、手助けしてくれる。
「視力が落ちたら 眼鏡をかける」くらいの感覚で
人間の目の力を超えた世界の捉え方を楽しむために
気軽に カメラを使おう☆
そんなメッセージを沢山の人と共有できたら、嬉しい限りです。