「大好き」って、悪い言葉じゃないと思うけど。
思ったことは隠さずに言おうと思って日々過ごしているけれど、時々恥ずかしくなって、感情を押し殺してしまう。
それでも毎日飽きもせず、彼に「カッコいいね」「好きだよ」「大好き」と言ってしまう。
そう伝えて、嬉しそう顔も素敵だし、照れる顔も可愛し、私まで嬉しくなるから、一石二鳥…いや三鳥くらいある。
でも彼は違う。日頃、言えないことがあると悩んでいたらしい。「え?何?言ってよ。」と聞いても頑なに教えてくれない。
酔っ払った勢いじゃなきゃ言えないのかもと思い、二人とも良い感じに酔った日、その話題になった。
「いい加減教えてよ。何を言えなくて悩んでるの?うしろめたいことでもあるの?」
すると少し恥ずかしそうに、
「俺さ、大好きってなかなか言えなくて悩んでいるんだよね」と答えてくれた。
なんだそんなことか。と思ったけれど、彼は彼なりに悩んでいたようだ。きっと、6つという小さいような大きい年の差を気にしているのかもしれない。年上だから、頼られたいではないけれど、ちゃんとしていたいとか、そういう威厳みたいなもの。
私は逆に、年上の彼氏だからと甘えたり、わがままだったり、好きという気持ちをぶつけすぎていたのかもしれない。
「大好き」という言葉が、悪い言葉じゃないことを知っている。でも誰かにとっては、伝えたい言葉で、誰かにとっては、伝えられない言葉でなんだと思った。
私は可愛いものに対して、絶対的だ。まるで宗教に入ったかのように崇めてしまうし、「大好き」という言葉を連呼してしまう。
でも、尊いからこそ言えない「大好き」があることも覚えておこうと、改めて誓った。
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