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ぬいぐるみ制作記録~楓真ぬい編~

オリジナルキャラクターのぬいぐるみを作った日々のことを、備忘録として書き留めておきたいと思います。



2023年8月、オリジナルキャラクターのぬいぐるみを作ろうと思い立ち、初心者ながら挑戦してみました。

私の書いた一次創作小説に登場する、楓真というキャラクターです。
強くて優しくて、純粋で素直で、兄のことが大好きな男の子です。


★ボディを作ろう★

テキストは「てづくり推しぬいBOOK」です。
とても分かりやすくて、初挑戦の私にも門戸を開いてくれました。


【制作1日目】
・型紙をコピーする
・型紙をパーツごとに切り取る
・型紙の断ち切り線をボディの生地に写す

仕事を終えて帰宅してから寝るまでの、静かで楽しい時間が始まりました。
時間に追われることなく、誰に急き立てられることもなく、自分のペースで落ち着いて作業を進めていける時間は、私が私を取り戻していける時間のようでもありました。


【制作2日目】
・型紙の縫い代を生地に写す
・前髪用の布を裏地用の布と貼り合わせる

後から気づいたことですが、前髪用の布を裏地用の布と貼り合わせるとき、接着が弱くて剝がれてきたら大変と思い、念入りにアイロンで押さえたら、熱と圧をかけすぎたみたいで、少し生地の質感が変わってしまったかもしれません。
こういうところも、初めての制作ならではかなと思って、今は愛しく振り返っています。


【制作3日目】
・髪、前頭部、後頭部パーツの生地を裁断する
・後頭部パーツのダーツを縫う
・お団子パーツの生地を縫い合わせる

いよいよ「縫う」段階に入りました。
不器用ながら、一針ずつ丁寧に進めていきます。


【制作4日目】
・顔の刺繍をする
・顔の生地を裁断する
・耳パーツを縫い合わせる
・前頭部パーツと顔パーツを縫い合わせる
・後頭部パーツ、顎パーツ、ボディを縫い合わせる

この日は仕事がお休みだったので、一気に進めることができました。
顔の刺繡も私なりに精一杯、頑張ったので、たとえ拙くても「きちんと頑張れた証」として、胸を張っていたいと思います。


【制作5~6日目】
・顔パーツと顎~後頭部を縫い合わせる
・表に返す
・洗って手汗やインクを落とす
・陰干しして乾かす
・綿を詰める
・お団子パーツを縫い付ける
・前髪パーツを微調整する

真夏だったので、朝に縫い合わせて洗濯し、陰干ししていたら、昼過ぎにはすっかり乾いて、続きの作業に入ることができました。


まりまりとした頭が、とても可愛いかったので、前髪を付ける前に、上から見たところを写真におさめました。


【制作7日目】
・前髪パーツを貼り付ける

ボディが完成しました!

頬から耳にかけての髪を、綺麗に耳に沿わせることができたのが、ひそかなこだわりポイントのひとつです。


次は衣装です。


★衣装を作ろう★

テキストは「てづくり推しぬいBOOK~お洋服編~」です。
羽織袴の作り方を型紙付きで載せてくださっていて、大感謝です。


【制作8日目】
・型紙をコピーする
・型紙を生地に写す
・単衣パーツを裁断する
・単衣パーツを縫う

ボディの制作で勝手が分かったので、型紙をコピーしてから生地を縫うまでの作業はスムーズに進められるかなと思っていたのですが、ここでまさかの事態が判明しました。
完成した単衣を早速、着せようとすると、入らないのです。
最初は、型紙をコピーするときに間違えて縮小印刷してしまったのかなと思いました。
しかし、型紙の長さを測って確認しても、ちゃんと合っているのです。
だとしたら……と私は楓真ぬいの胸囲を測ってみました。
結果を見て、合点。
楓真ぬいのボディは、型紙より1cm以上も太い……もとい、ふっくらしていました。
楓真ぬいのボディに綿を詰めるとき、ふくふくもちもちしているのが良いなと思って、ぱつぱつに綿を詰めたため、大変ふくよかになってしまい、型紙通りに作ると入らなくなっていました。
初心者にして、まさかの型紙からの修正です。
腕の長さは規定値のまま変わらないので、単純に型紙を拡大コピーすれば良いわけではなく、胸囲~腹囲に関係する部分だけ大きくする必要がありました。


【制作9~10日目】
・単衣を型紙から作り直す
・単衣を縫う
・リボンで帯を作る

2回作り直して、3回目の挑戦でやっと着られる単衣ができました。

しかし、私にとっての難関はまだまだ続きます。
単衣で型紙の修正が必要になったということは、この先、袴も、羽織も、型紙を修正して作っていかなければなりません。
ハードルが高すぎる……しかし、膝をついている場合ではありません。作者である私が乗り越えなければ、オリジナルキャラクターのぬいぐるみは完成しないのです。
私のオリキャラ愛が燃えてきました。
たとえ失敗しても、完成するまで何度でも作り直せば良いだけのこと。
大好きなオリキャラの衣装を作るためなら、その試行錯誤さえ、愛しいものです。
頑張ろう、と気合を入れました。


【制作11~12日目】
・袴を型紙から作り直す
・袴を縫う

ふくよかボディに合わせた袴ができました!
細かい作業ほど黙々と夢中になれる性格なので、幅3mmのプリーツを作っていく細かい作業が、特に楽しかったです。
自分なりに丁寧に綺麗に作ることができて、とても達成感がありました。

後ろ姿も良い感じです。


【制作13日目】
・羽織を型紙から作り直す
・羽織を縫う
・お団子カバーを作る
・半衿を作る

羽織ができました!
半衿は、ぬいぐるみにするにあたり省略しようかとも考えたのですが、やっぱり押さえておきたいと加えてみたところ、思った以上に「きちんと感」が出て、良かったです。


後ろも、ぴったりです。

お団子カバーの型紙はテキストになかったので、インターネットで調べて作りました。
こだわりの玉飾りも再現しています。

最後にリボンで飾り帯を作って、衣装の出来上がりです。

約2週間の制作期間でした。
楓真ぬい、とうとう完成です!


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