雷と避雷針
雷が遠くで轟く。
子供頃の夏のある日を思い出す。
小高い山の上に家があり、ある夏休みの日、
親は買い物に出かけ子供達だけで留守番をしていた。
あれよあれよと言う間に空が真っ黒になり、
雷がゴロゴロとなり出した。
最初は遠くで聞こえていた音が、段々と近くに感じられ
頭の上でドン!!と雷が落ちる音がした。
それと同時に家がグラグラと揺れた。
姉が「避雷針に落ちた!」と言った。
それ以来、雷は落ちるものという思いが強く
ぶりっ子するわけでは無いが、怖い存在となった。
昨日も今日も、ゴロゴロと鳴っている。
人の力で抗えない自然の力を考えている。