(詩)とりあえず息はしてる


走り抜けて来てクタクタ
どうして生きてるのかも分からない
そういう気持ちの日もあるよね
多分わかる。想像しか出来ないけど

時々脱力して二度と立ち上がれないような気がしてくる
見えないふりをしていたひび割れに
たまに指を差し込んで、ほんの少し
広げてしまうけど、それをまた
見えないように、隠すように椅子を置いた
いつかまた、自分か他の誰かがそこを
少し広げてしまうまで、忘れようとした

あの人も同じだったんだと思う
自分にとっての安全地帯を守りたくて
必死に忘れて隠して、自分を騙そうと頑張った
幸せなんだと言い聞かせてた

ひび割れは少しずつ広がる
自分たちで広げてしまう
本当に望んだ訳ではない人生を歩いてると
どうしても全部壊れてしまえばいいと
呪いのように何度も何度も考える

少なくとも自分だけでも壊れることが出来たらいい
現実が見えないようになりたい
分かり合えないのは私のせいじゃないし、貴方のせいでもない
どちらも正しくて
自分の世界を犯されたくないだけ
片方だけがそれを自覚するだけじゃ意味が無い

人生で笑った分だけ幸せになれるなら
多分今頃、私は世界一幸せなはず


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