本紹介「フィフティ・シェイズ」シリーズ



ここ何年かで、急に読書したい欲が強くなり、休憩中やゲームのマッチング待ちとかで読むようになりました。

ところで、ゲームって場合によっては5秒もしないうちにマッチングするのに、その5秒のうちに3行だけでも読める!という気持ちになってしまいます。確かに5秒ならそのくらい読めるし。

「フィフティ・シェイズ」シリーズ


全世界で一億冊以上売れた官能小説

アメリカの作家、E・L・ジェイムズの著書です。三部作となっており、ラインナップは以下の通り。
①「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」
②「フィフティ・シェイズ・ダーカー」
③「フィフティ・シェイズ・フリード」

こちらの作品は映画化もされているほどの人気な官能小説です。
なので映画も小説も、未成年の方にはおすすめできませんね。

しかしながら、ただの官能小説と侮るなかれ。
ラブシーン以外の部分もめっちゃ面白い。


あらすじ


女子大生のアナは、ある日風邪をひいたルームメイトの代わりに学生新聞の取材をするため、大企業の社長のクリスチャンを訪ねた。

2人は一目会った瞬間から惹かれ合い、恋仲になろうというところでクリスチャンアナに通る「契約」を持ちかける。

クリスチャンは女性の手足を拘束し、鞭で打つなどの行為を好んでいる。
そしてそれを行う前には必ず「機密保持契約」や「主従契約」をしっかりと取り決めているのだ。

恋愛経験の無いアナにとってその話は驚きと、そして好奇心を掻き立てるものだった。


(以上は一作目「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のみのあらすじ)

感想

あのさぁ、あのさぁ!
何度感動して泣いたかわかんないよ!

官能小説だよね?官能小説って聞いたよ!?

この愛情、マジで憧れるんだが!!!

アナやクリスチャンだけでなく、登場する人物は皆魅力的。関係性や心理描写も素晴らしい。
なんかもうここまでしっかりと作りこんだ設定の上で描かれる物語なんて、最高に決まってんじゃん........!

クリスチャンは大企業のCEO?っていうんすか?CEOってよく聞く言葉だけどイマイチよくわからん。
経営者としてピカイチ、ルックス最高、筋肉最高、頭脳明晰........そんな完璧超人かと思いきや、その反面で実はナイーブな一面や過去のトラウマがあったりと、意外と親しみのモテる人物。
そして意思が強く、頭の回転も早く、とても美人(本人はそう思っていないけど)なアナも実に可愛らしい。

物語はアナが視点人物で、頻繁に登場する彼女の「潜在意識」と「内なる女神」の描写も面白いです。

クリスチャンとアナが繰り広げるメールの応酬もすごくいい。素敵すぎる。

っていうかアナが最高に素敵な女性すぎる。意思が強くて誇り高い。かっこいい。
個人的に、彼女があまり言い訳しないところが素晴らしいと思った。自分がわりと言い訳しがちな人間だから、羨ましい。

物語の中で何度か、アナの不注意や過失ではなくて他者のせいで大きなミスが生じたりする。そしてクリスチャンに怒られる。そんな時も「実は誰々が〜」みたいな事を言わない。

ネタバレしちゃうけど、作中彼女は予定外の妊娠をしてしまうんだ。
定期的に病院で避妊の注射を打たなくては行けなかったんだけど、その予定を彼女のアシスタントが会議やら何やらで忙しいからと勝手にキャンセルして、全く報告しなかったんだよね。

アナ自身も目が回るほど忙しかったせいで注射のことを忘れていたんだけど、それでも毎朝予定を確認してれば、そして予定が勝手にキャンセルされてなければ、彼女が予定外に妊娠することもなかったのにね。
アシスタント的には良かれと思って、気を利かせたつもりだったのだろう。まあ避妊注射するための予定だってことまでは知らなかったわけだし。

で、クリスチャンはしっかり注射を打たなかったアナを叱り飛ばした。ちゃんと計画して子供を作りたかったのに、急に彼女が妊娠したからすごく混乱してキレ散らかした。
でもアナは、アシスタントが勝手に予定をキャンセルしたの〜、なんて言葉は一切吐かなかった。しっかりと謝罪をして、彼を落ち着かせようと努力した(無理だったけどね)

きっとアシスタントがクビにされないように守ったんだと思うんだけど、咄嗟にそこまで考えて話せるなんてすごいなーって。
私だったらまずアシスタントのこと言っちゃいそう。


いやーね、それにしてもほんと心躍る物語でした。

敢えて気に入らないところを挙げるならば、クリスチャンが有能すぎるってことくらい。
プレゼントのセンスも抜群、お金も持て余すほどある、女性をメロメロにする能力もえげつない。
現実にこんな完璧な人居らんて........。

ともあれ、個人的にはめっちゃ刺さりました。
ロマンチックで感動できる(それでいてエッチな)小説を読みたい方にはおすすめです。

あ、未成年の方はもう少し我慢して大人になってから読んで下さい。


ところで、「グレイ」と入れようとすると変換の先頭に「GLAY」が出ます。何回かみすたっぷするので微妙に不便です。

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