【詩】夜泣き


どうして笑ってるの
涙が零れそうなのに
安心させたいの
信用したいのに

心の中では沢山喋ってて
君に話したい事ばかりなんだ
それなのに、いざ言葉にすると
ほんの少ししか伝えられない
喉の奥がギュッと締め付けられる

明るい照明も、空調の音も
絶えず頭に響く耳鳴りも
僕をどんどん押し潰して
視線の置き所も迷わせる

見捨てないよって、思ってくれてる
それはわかるけど
見捨てないでって、僕は考えてしまう
僕はいつも不安だから
不安を上手く止められない
僕の手はもう空いてなくて
傷を隠すことができない

何で不安なんだろう
何で泣いてるんだろう
何が欲しいんだろう
気付かないふりをしていよう

ああしょうもない、きっと
明日起きる頃にはどうでも良くなる
これからも僕は、君の存在を言い訳にして
生き続けるんだと思う
畢竟するに僕は、君が居なくなったら死ぬ

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