世間噺と夢見の徒然#9 プロにお任せ
家事のアウトソーシングに踏み切る
義母の遺品整理がようやく終盤に入ってきました。
彼女のスペースがまるっと空いたので、家をリフォームして…。
私の中で、お家サロン化妄想が現実味を帯びてきました。
家族にその話をしたら
長男が
「まず水回りをプロに綺麗にしてもらったら」
と。
ううむ、お金がかかるなぁ。
が、
「他所の家に行ってトイレが汚いって最悪だよ」
たしかに。
7年間近くの介護生活の中で、終わりのほうの3年ばかりは時間と
体力のゆとりがなく、大掃除をスルーしていました。
義母スペースについては介護保険が使えたので
ヘルパーさんに水回りのお掃除をお願いしていました。
でも、トイレの尿臭はどうしようもなかった。
お風呂場のカビと排水部分、脱衣スペースのカビや備品の奥の
埃については、見ないことにしてました。
業者を選ぶ基準
どこに頼むか。
それにはハウスクリーニング業を長年手がけて来た会社がよかろうと。
ノウハウが確立しており、業界大手として名前が知られているので
信頼できるのでは。
などなどの理由から、某化学雑巾で有名な会社に依頼しました。
以前から化学雑巾や空気清浄機レンタルでお世話になっていたこともあり
出入りの担当者に専門部門に繋いでもらい、翌日部門の責任者が見積もりに
やってきて、作業日がサクサクと決まりました。
お掃除のプロだけに、我が家のトイレや浴室をざっと見て
できる事とできない事の説明がありましたが
このあたりはネットで、こちらがザッと項目をチェックして
見積もりを出す他社とは違う丁寧さを感じました。
当日、水回りは3か所。加えてレンジフードのみを頼みました。
当初は3人で作業する予定でしたが、時間内に終わらないと判断したのか
途中、応援の方が2人やってきて、無事作業が終了。
トイレは50年近くの汚れの蓄積があり、かなり手間取った模様。
強い薬品を使用して、次亜塩素酸の匂いが充満し
慌てて換気に走る場面もありました。
作業終了まで3時間。
事後のチェックをさせていただくと、予想以上の
綺麗さ!
ピッカピカじゃないか!!!!
おしっこ臭くな~~い!!!
お風呂場もキレイで気持ちがいい。
防カビの手当てもやっていただいて大満足。
が、作業員の方々引き揚げた後で気づいたのは、トイレ清掃で
強い薬品を使用したためかフローリングに僅かな曇りのような
跡がついていたことでした。
支障ないし目立たないので、ま、いいか…。
教訓としては、どこがキレイになったか、事前の状態を確認して
おくことかなと。
とにかく基本は職人さんにお願いする時、何を期待しているか
細かく伝えてイメージのすれ違いを極力防ぐことだと思います。
エアコン掃除もお願いしてみた
アウトソーシングの楽チンさに味をしめた私達シニア夫婦。
次はお祝いのお返しにギフト券をいただいたので
そこからエアコンクリーニングを選んで頼んでみました。
取り付けて10年目で、年1回程度は自分でフィルター掃除をしていましたが
昨年、一昨年はやっていません。
この数年間の異常な暑さで、エアコン自体の稼働力もチェックする
暇もなく、使っていましたが一番気になるのがカビ。
というわけで、この際徹底的にやってもらおうじゃないかと。
梅雨の一歩手前の季節ゆえ、予約が大変混んでいるようでしたが
平日なら近いうちでもOK、ということで業者に連絡して2週間ほどで
作業を予約することができました。
エアコン1台だったので、作業に入ったのは1人。
エアコン周辺に養生シートを貼り、内部の高圧洗浄、防カビ剤
塗布までで、3時間ほどで作業終了しました。
室外機はお願いしなかったので、少し早めだったかもしれません。
説明によれば、リビングでホットプレートを使う家は
油分と埃やカビが結合して、黒い塊になって溜まっているのだとか。
幸い、うちはホットプレートで調理することがほとんどないので
それほどでもなかったとのこと。
向こう、3,4年はこのようなエアコン洗浄しなくても大丈夫だそうです。
ちなみに室外機はメーカー側で、雨ざらしになることを想定しているので
クリーニングの必要性は本体より低いかも、と聞きました。
作業員の方は最後にエアコンの送風を3時間ほどかけて撤収したのですが
送風が終わってから送風口の扉が開いたまま閉まらない。
翌日クレームを入れて、その日のうちに再作業となり無事解決しました。
担当者が駆け出し的ではありましたが、誠実な人柄だったのが幸いでした。
これらの経験から、家事のプロを導入する場合は、作業前後の状態を確認しておくのは大事というか、基本だと思いました。
シニアこそ心地よく暮らしたい
日本の経済成長とともに育ち、バブル経済の狂気を横目で
見ながら、生きてきた私たちアラコキ(70代)。
もちろん、追い風に乗って成功した方もいらっしゃるでしょう。
が、特別いい思いもしなかったけれど、さりとて今のところ老後破産は
免れている我が家では、目下のところいかに健康を維持して心地よく
暮らすか、を考えています。
その流れで家事の外部導入を考えてもいいのではないか。
高齢者になると、動きが鈍くなり作業スピードが落ちます。
ウロウロしているうちに1日が終わり、1週間なんてあっという間。
また、この5年ほどは、思いがけない方の訃報に接して驚くことが
多くなりました。
どうせ死んじゃうのだけど、だからこそ今を楽しんで充実させて生きる。
その意味でも、定期的にお掃除の家事代行を依頼しようと考えています。