世間噺と夢見の徒然12...バッフェ卒業?
アラ古稀女子です。
ほぼ毎日、夫に昼食と夕飯を作っているが、時々お外のご飯で息を抜いています。
外食を美味いの不味いのと、素人がSNSで発信するのは烏滸がましいので控えていましたが、自分自身の味覚の衰えや食事観の変化を感じているので、書いてみました。
いざランチブッフェへ
たまに後輩女子に女子会やご相談という名目で、ランチやディナーに誘われます。
気分転換にもなるし、お話していると時代の変化を実感することができてありがたい。
「社内で美味しいという評判なのでご一緒しましょう」
と誘われたのは、某ホテルのランチブッフェ。
北陸名物を和洋中のさまざまな料理で楽しむという触れ込みでした。
スタート時間になったら、レストランの前には長蛇の列。
後ろに並んだご家族連れが、どうしたら元が取れるか攻略法をあれこれ話しておりました。
気合が入っとるな。
案内された席に着くと、斜め後ろの席のミドル男子グループは、すでにビールをお供にワシワシがっつり料理を召し上がってらっしゃる。
さすが働き盛りです。
こういった風景を前にすると楽しくなって、ウキウキしてくるのですよ。
が、期待したほどではなかった。
少し残念です。
マーケティングと作り手の熱量を考える
あまり美味しさが感じられなかったのはトシのせいかとも思います。
悲しいことに、加齢とともに味蕾は衰えていくらしい。
以前は「タベホ」(食べ放題)が大好きだったのにねえ..。
寂しい。
でも飲茶とかタイ料理のバッフェは、楽しめています。
なぜだろうか。
エスニック料理には、ある程度の猥雑さもスパイスとなるので、ブッフェスタイルは適しているのかもしれません。
さらに考えてみました。
このホテルのランチブッフェ会場は収容人数が大きい。
大量調理となると、合理性を求めるし、雑になる傾向があります。
手分けして調理するせいか、味のばらつきがある。
食材の作り手と料理人の、温度差が大きいという背景も透けて見えます。
名産の美味を提供する、と謳っただけに残念な気持ちでいっぱいになりました。
また、器のほとんどがプラスティック製というのも、ちょっといただけない。
提供側として、扱いやすいからでしょうけれど。
食材や食べる人へのリスペクトについても考えました。
が、これは同時に料理やサービスを受けとる側の問題でもあるかも。
ホテルのブッフェで美味しいと感じたのは東京駅至近で、ホテルメトロポリタン27階のレストラン「テンクウ」。
また、ホテルのランチブッフェではありませんが「新宿ランブータン」は、コスパの良さを感じました。
新宿サブナードの「ピッツァ・サルバトーレ・クォモ」も、なかなかです。
規模が小さめだからでしょうか。
コスパがいい=安い ではない
ブッフェではないけれど、価格と釣り合って美味しかったのは恵比寿の「URAEBISU」。
料理、デザートともに秀逸でした。
満足感はいわゆるコスパでは測りきれません。
四谷三丁目の「バーグホリック」。
体としてはハンバーガー屋さんではありますが、高級感がありハンバーグステーキやステーキも提供しています。
サービスに高級感があり、心地よいので味だけでなく居心地の良さも感じます。
家族の会食に再訪しようと思いました。
おっと!
グルメ記事みたいで野暮になりました。
このくらいにしましょう。
とにかく、サービスもふくめてレストランの提供するものを享受するには、それなりの心構えと経験が要ると、あらためて感じたのでした。
そして、コスパって安さと同じと考える風潮がありますが、果たしてそうなのか。
タイパも同じくですが、近視眼的に損得や合理性を狙うと大事なものを置き去りにするのではと、ばーさんは危惧するのです。
あ、文字通り老婆心かも。
ご容赦を。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?