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しいたけは好きですか

どんことの出会い
入社するまでしいたけという食材について
そんなに深く考えたことなどありませんでした
ただ学生時代を九州で過ごしたことで
なぜかデパートで「どんこ」をよく見かけました
真空パックに入った高級干し椎茸
多分、どんことの出会いはその頃が最初だった気がします
※どんことはかさが開ききる前に収穫して乾燥させた干し椎茸のこと

きのこの種類

しいたけ、しめじ、えのき、えりんぎ、まいたけ、まつたけ
きのこって種類が多い
「香り松茸、味しめじ」ということわざもありますが
私もしめじが好きでよく食べます
買い物に行ったらとりあえずきのこ類ではしめじを選びます
でもきのこの中で「お出汁」をとるのは「しいたけ」
しいたけは食べるだけでなく、お出汁もとれる一石二鳥の食材です
そしてお鍋には欠かせない食材でもあります

スーパーで売ってるのはどっち?

そんな一石二鳥の食材であるしいたけですが
そのしいたけに実は栽培方法が2種類あるというのを知ったのは入社してからでした
しいたけの栽培方法には「菌床栽培」「原木栽培」があります
菌床栽培は室内でも栽培が可能なこともあり、比較的安定した収穫量が見込めるというメリットがあります
私たちが購入しやすい価格帯で販売されているのも安定した供給があるからだと思います
スーパーでよく見かけるのはおそらく「菌床栽培」のものです

菌床栽培(きんしょうさいばい)とは、菌床(オガクズなどの木質基材に米糠などの栄養源を混ぜた人工の培地)でキノコを栽培する方法である

Wikipediaより引用
原木栽培

それに対して「原木栽培」というのは、原木に穴をあけ、種駒を埋め込みます
原木を伐採し、乾燥させ、原木に穴をあけ、植菌し伏せ込みを行い収穫は翌年になります
原木の栽培から収穫に至るまで、温度や湿度など管理は大変、かなりの時間と労力を要する栽培です
しかしその大変さがあるからこそ、肉厚の美味しい椎茸が収穫できます
そうなるとやはり価格はあがってくるため、スーパーではあまりみかけないかもしれません
(乾物コーナーには原木の干ししいたけがあると思います)

空と山と海は繋がっている

山の木々から落ちた葉は、土に還り養分となる
山に降り注ぐ雨はその土壌の養分を含みながら海へと流れていく
養分を含んだ水は海をつくる
みんな繋がっているんだよ
そんな話をドラマの中でしていたことを思い出します
山を健康に保つためには、新しい木々の成長も必要です
木を伐採することで、新しい芽が芽吹きます
これを「萌芽更新(ぼうがこうしん)」というそうです
新しい芽がCO2を吸収しながら成長していく
成長した木々から葉が落ちる・・・その繰り返しで健全な森も維持されていくそうです
原木栽培は森を維持する役割もあるんですね

しいたけ栽培

スターエムではそんな原木栽培で、種駒を埋め込むための穴をあける「しいたけビット」も製造しています
種駒のサイズにあわせて、使用する電動工具にあわせてお選びいただけるようになっています
最近ではホームセンターさんでも原木を販売されているところもありますので、自分で栽培した原木椎茸を食すというのも楽しいかもしれませんね

原木の減少や後継者問題などが原因で、原木椎茸の栽培農家さんが減ってきているのも現実です
しかし、農家さんは色んな工夫をされています
これから椎茸を手にするとき、ちょっとでいいのです
「この椎茸、原木栽培かな?菌床栽培かな?」と気にしていただけると嬉しいです
もちろん私も椎茸を手にするときは、ちょっと気にしています
菌床椎茸も原木椎茸もそれぞれに良いところがあると思うので、最終的には美味しくいただくのが一番ということでしょうか