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映画『スターシップ・トゥルーパーズ』
1998年/製作国:アメリカ/上映時間:128分
原題 Starship Troopers
監督 ポール・ヴァーホーヴェン
予告編(日本版)
予告編(海外版)
STORY
時は未来。ハイスクールを卒業したジョニー・リコは、地球連邦軍へ志願、機動歩兵隊に配属される。折しも、巨大昆虫型エイリアン=バグズが地球に攻撃を仕掛けてきた。反撃すべく敵の母性に上陸した彼らを待ち受けていたのは、地平線を埋め尽くすバグ集団だった!
レビュー
尊敬する監督のひとり、ポール・ヴァーホーヴェンの「反戦」SF作品。
25年以上前の作品にも関わらず、全く古びておりません。
本作にも、
・脚本:エド・ニューマイヤー
・撮影:ヨスト・ヴァカーノ
・視覚効果:フィル・ティペット
という素晴らしいスタッフ達が集結し、更には1億ドルもの予算を費やしただけあり、兎に角「リッチな画」の連続で、観ているあいだ中ワクワクドキドキが止まりませんでした。
スピード感のある無駄の無い編集も抜群で、テンポは最高。エンターテイメント作品として最上級の出来なのではないかと思います。
また本作の白眉は少し前にレビューした⇩
の、❝第10章 共感はいかにして人の目を塞ぐか❞に記されていた「友情(という共感)」の危険性について見事に描写されていることです。
どのような過程を経て兵士たちの関係が深まり、その「士気」が高まってゆくのかを、これほどリアル且つ短時間にて表現した作品は滅多にないように思います。
そして「戦場での死」というものは、必ず「惨い死」となるということも、これほどリアルに描いた作品はそうは無いでしょう。
本作にしても『トータル・リコール』にしても『ロボコップ』にしても、ポール・ヴァーホーヴェンの「一見エンターテイメントを装った鋭い社会派作品」の素晴らしさに強く惹かれます。
本作には、女性兵士も数多く登場しますけれども、きっとポール・ヴァーホーヴェンには見えていたのだと思います。
未来のこのような⇩姿が。
ウクライナ軍、ついに「女性の徴兵」を開始か?既に1万人の女性が前線に⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩
※本作においては「徴兵」ではありませんけれども、「市民権の取得」がかかっておりますゆえ、実質「徴兵制」のようなものと考えて差し支えないと思われます。
このままさらに改憲が進められてゆけば、いつか日本も女性の徴兵制を採用する国の仲間入りをすることとなるかもしれませんね……