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映画『ショー・ミー・ラヴ』
1998年/製作国:スウェーデン/上映時間:89分
原題 FUCKING AMAL 英題 Show Me Love
監督 ルーカス・ムーディソン
予告編(海外版)
STORY
スウェーデン。田舎町、オーモル。
母と姉のイェシカとアパートに住んでいる思春期のエリンは、自分の外見だけを目的に寄って来る男子や、その他周りの物事、そして自分にさえも不満を抱いており、オーモルでの生活にウンザリしている。
また同じくオーモルに住むもうすぐ16歳のアグネスは、一軒家に家族と住んでおり、何不自由なく平和な時間を過ごしているように見えるが、学校では孤立し、孤独と焦燥感に喘いでいる。また、アグネスはエリンに恋しているものの、話すきっかけは生まれそうに無い日々であった。
そんな2人がある日、とある出来事をきっかけに急接近する。
お互いに恋の魔法をかけ合いながら少しずつ、自分を、そして相手を受け入れ、2人は成長してゆく。
レビュー
チャーミングで、力強くて、甘酸っぱい、北欧青春恋愛映画の至宝。
本作の小気味よい編集は、アンドレイ・タルコフスキーの『サクリファイス』等を担当したミヒャル・レジュロヴスキー。監督は本作が長編デビュー作の、当時29歳のルーカス・ムーディソン。
今見てもその鮮度は失われておりません。
エリンとアグネスのタイプは、外見的にも内面的にも両極にあるといってもよく、しかしそれゆえに2人が接近した時に生まれる化学反応には未知の爆発力が秘められています。
本作の面白さの中に宿った普遍性は、これからも多くのファンを獲得してゆくことでしょう。
本作をティーンの頃に知ることが出来たことは、とてもラッキーでした。
というか、ラストシーン最高。