ドラマ『高慢と偏見』
1995年/製作国:イギリス/上映時間:一話約44分(全6話)
原題 Pride and Prejudice
監督 サイモン・ラングトン
原作 ジェイン・オースティン
予告編(ソフト販売時のもの)
予告編(海外版)
STORY
階級社会全盛のイギリス、ハートフォードシャー、ロングボーンに住む、年頃の5人姉妹を有する中流階級のベネット家。
男の子を授からなかったベネット家は、父親のベネット氏が亡くなると、家も土地も遠縁の従兄弟へと渡ってしまう状況にあり、そのような状況を嘆く母親のベネット夫人は、娘達それぞれに金持ちの婿を取ろうと躍起になっていた。
そのような折、ロングボーンに独身の青年資産家ビングリーが別荘を借りて越してくる。
それを聞きつけたベネット夫人は、早速娘たちを伴い舞踏会へと参加。
するとベネット夫人の目論見は功を奏し、舞踏会にて長女のジェーンとビングリーは、お互いに好印象を抱くこととなる。
またその舞踏会には中流階級のパーティーに嫌々参加していたビングリーの妹とダーシー(コリン・ファース)も参加していたのであるが、次女エリザベス(ジェニファー・イーリー)はダーシーがピングリーとの会話中に、自分を見下す発言をするのを聞いてしまい、その高慢さに反感(と偏見)を抱く。
ダーシーはエリザベスの大胆で知的な魅力に、知らず知らずのうちに惹かれ始めるも、そのプライドの高さが邪魔をし、中流階級の出自であるエリザベスとなかなか打ち解けることが出来ずに悩むこととなる。
その頃、ロングボーンには軍隊が駐留することとなり、イケメンの青年士官ウィッカムに妹達はすっかり夢中となり、エリザベスもまた惹かれることとなる。が、実はウィッカムは最低な男なのであった。
ウィッカムはダーシーの亡父の被保護者であった過去を持っていたが、その経歴を利用し、エリザベスに「自分が相続するはずであった分の遺産をダーシーに奪われた」と告げ、それを信じてしまったエリザベスはダーシーへの反感をますます強めてしまう。
それとは逆に日に日にエリザベスへの思いを募らせていたダーシーは、その想いをエリザベスに伝えるも、ダーシーに対し強い偏見を持つに至っていたエリザベスは、感情に任せてその申し出を撥ねつけてしまう。
その後、ウィッカムの悪行は白日の下にさらされることとなり、エリザベスはダーシーの思いの深さや誠実な人柄(そしてめっちゃ壮麗なお屋敷に住む超お金持ちであるという事実)を知ることとなる。
エリザベスはこれまで自分がダーシーのことを偏見のフィルターを通して見てしまっていたことに気づき、それと同時に自分の中でこれまでずっと押し殺してきたダーシーへの深い愛情にも気づくこととなる。
だがしかし・・・、やっと両想いとなったふたりの前に、途轍もない壁がいくつも出現し、その愛のゆく手を阻むように立ちはだかるのであった・・・
階級の壁も、高慢と偏見の壁も、そして何よりも自分が相手に拒絶されるのではないかという恐怖の壁をも打ち崩し、エリザベスとダーシーは結婚することは出来るのか? それとも・・・
伝説となった愛の行方を、刮目せよ❣
※尚、鑑賞の際には、「ハンカチ」又は「スコッティ」の「カシミヤ エレガント」は必須です
レビュー
「高慢と偏見」とは、「男と女」のことを指しており、それはもう余りにも的確、且つ完璧な、美し過ぎるタイトルであり、全く文句のつけようがありません。
また、ジェイン・オースティンの最高傑作という世間の評価にも、一切「異論無し」にございます(個人的には『エマ』推しですけれども(笑))。
というか、日本の恋愛少女漫画の殆どは、本作をベースにして描かれていると言っても過言ではなく、その影響力は出版より200年以上を経た現在、さらにその力を増していると言っても良いでしょう。
してみれば、
(レビューの続きは時間が出来次第記します)