書籍『「怠惰」なんて存在しない 終わりなき生産性競争から抜け出すための幸福論』
デヴォン・プライス (著), 佐々木 寛子 (翻訳)
出版社 ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日 2024/5/24
単行本 350ページ
目次
内容紹介
著者紹介
怠惰
レビュー
本書の「ポイント」まとめ
① 人の身体は毎日長時間働くようには出来ていない。ゆえに「休息」=「マッタリ&リラックスする時間」を大切に。
また非生産的な時間を大切にすると人生は豊かになり、自然と「創造性」が育まれ、生まれてゆく。
② その「マッタリ&リラックスする時間」を捻出するためには、余計なことをしないことが大切。
ゆえに「決して満足するな」と促しあなたを駆り立てようとする「考え方」や「他人」との時間を、意識して減らすことが必要。
③ 他人と自分を比較して競争する必要は無い。
もし他人から自分のキャパを超えた要求や、したいと思えない要求をされた場合は、はっきりと「ノー」と伝え、 他人の期待に応えることよりも自分自身の「価値観」と「優先順位」を大切にする。
④「社会貢献」は自らの心身の健康を犠牲にしてまで行うべきではなく、無理のない範囲にて、自分自身の強みや情熱を活かせるような活動を見つけ、楽しみながら続けてゆくのがベスト。
⑤ 自分という人間の価値は「生産性や仕事の成果」よりも、「自分という存在そのもの」や「他者との関係性の中に見出してゆく」のが良い。
ゆえに自分の気持ちを第一に、やりたいと思うことを日々優先することが大切。
という感じになります。
またそれらについて、信頼のおける情報を提示しながら読者に優しく提案してくれます。
ちなみに著者は「猫」と一緒に暮らしているようですけれども、「猫」の日常におけるバランスの取り方って絶妙ですよね。
だって「マッタリ&リラックスする時間」をとても大切にしていますもの。日々「わきまえてるなぁ~(笑)」と思いながら一緒に暮らしております。
本書のような考え方は、人類の生命線の一つである「定常経済」とも呼応しており、個人的にはより多くの人にオススメ(提案)してゆきたい考え方です。
よく言われますけれども人生って、何を「する」かよりも、何を「しない」かがポイントですよね。
様々なデータも示す通り、過度な「生産」「競争」「欲望」は、ポイッと手放すのが「吉」であるように思います。
最後に
「忙しい」の「忙」という字は、「【心】が【亡くなる(心が死ぬ)】」と書きます。
ゆえに「忙しそうですね」とか「最近忙しくて」なんて言うのは、「心が死んでそうですね」とか「最近心が死んでいて」と言うに等しいわけです。
多くの日本人は口癖のように「忙しい」を連発しますけれども、なるほど……確かにその通りかもね……って思ったりします(笑)
余談
こちら⇩の書籍もいつか読みたいです。
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