映画『ひかりのまち』
1999年/製作国:イギリス/上映時間:109分
原題 WONDERLAND
監督 マイケル・ウィンターボトム
予告編(海外版)
予告編(海外版) 2
STORY
レビュー
特に大きな賞は受賞していませんし、有名な作品でもないのですけれども、個人的に「偏愛」する1本。
2年に1回周期くらいで「死ぬほど観たい衝動」に襲われ、秋の日の週末(金曜の深夜あたりがベスト)に夜な夜な鑑賞してしまうという、謎の中毒性あり。
何が良いってマイケル・ナイマンの音楽が「世紀末ロンドンの夜の光」と相性が良過ぎて、それはもう北国のヒンヤリと澄んだ夜の空気に漂う「哀愁」を、キラッキラに輝かせて美しい。
人々の孤独であったり、寂しさであったり、街を彷徨う(漂流する)姿であったりを鑑賞し、最終的に何故こんなにも幸せな気持ちにさせられてしまうのか……
不思議と謎の『WONDERLAND』。
「身体」という孤立した世界。その孤立した世界が集まる都会。
今までも、そしてこれからも、人々は他人に決して見せることの出来ない自らの内面を「見て欲しい」「理解して欲しい」と願い、しかし他人の内面は見ることも理解することもままならずに、ただそれでも誰かの体温とひとときの幸せとを求めて、彷徨いつづけるのだろう。
なんて記していたら「ひかりのまち」に一人で泳ぎにゆきたくなってしまい、ちょうど時間も頃合いにつき……(以下略)
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