東京大学の公認サークルが東大生女子を公然と出禁にしていた事実について
前回の記事を書いていて思い出したので記録しておく。
タイトルの通りだ。東京大学の公認サークルが東大生女子を公然と出禁にしていた。書いた通りのことが、事実としてあった。
一応、2016年ごろからこの問題は活発に議論され、「公然と」禁止するようなサークルは目減りしたというのが私の認識である。
やがてこの事実は風化し消えていくだろう。
だからこの記事ではっきり残しておきたいのだが、近隣の大学に通っていた私自身と、前回の記事で話に出した親戚女性の両名がそういう事実を目の当たりにしているし、インカレサークルのうち半数かそれ以上が該当していたという肌感覚がある。別に特殊なサークル活動内容というわけではない。単純に、ありふれて当然のように存在する規則だったのだ。
これは明らかに性差別だ。絶対に忘れない。
信じられるだろうか?令和にもなって、日本で一番入試偏差値の高い大学で、堂々と「同じ大学の女子お断り」が掲げられていたのだ。
いやらしいのは他大女子であれば普通に受け入れるところである。「自分よりバカな女子ならいいよ」あるいは「ガリ勉で身づくろいしない女子は嫌だけど、そうじゃないならいいよ」という本音以外の理由があるのなら後学のために教えて欲しい。
私は高校卒業まで九州で育ったが、生まれて初めてひどい女性差別に面喰ったのはこの「東大女子お断り」制度である。
入学してキャンパスにずらりと並ぶサークルのビラを受け取って眺め、話を聞いてみると、目の前の男性から「うちは東大女子も入れるんだけど」と説明されたときの戸惑い。理解できた時の衝撃を、忘れもしないだろう。
東京大学を一心に目指してやっと入学できた女子がサークル活動を楽しもうと思ったとき、性別でそれが拒まれていた事実がある。さらに、大学側も長らくこれを是正しようとしていなかった。これに対する大きな反省もなしに「男女平等」など、片腹痛いのだ。