星屑子

一回死んで蘇ったメンヘラの不死鳥ストーリー

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一回死んで蘇ったメンヘラの不死鳥ストーリー

最近の記事

人権が欲しいアラサーコンカフェ嬢(32)の美容医療

生きている上での人権というのは、他人から得られるものだと思う。 言い方を変えると生きやすくなるための魔法、とでも言おうか。 とりわけ、この業界は20代前半までの子が大半なので私のような変なババアが生き残るにはそれなりに努力が必要なのである。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 私は芋だった。20歳当初、なんとも芋だった。そこからコンカフェにいって色々と美少女たちに揉まれ、仕上がった頃にはもう30目前であった。モデルとかもやった気がする。零細の広告とかだけど。

    • 人は何故イベントを大事にするのか

      年末年始が終わった。 相も変わらずコンカフェ嬢を続けている私(32)は当然のようにクリスマスも年末年始も鬼出勤していた。こういう店は掻き入れどきなのだ。 そして接客していると、年末年始なのに、クリスマスなのに偉いね、寂しくないの?みたいな対応をされることがしばしば。 いやあ、別に…そんなことより店が賑わってくれる方がいいです。 なんていうか自分は前の週に彼氏に誕生日&クリスマスと称して旅行に連れて行ってもらっていたので満足していた。 満足した上で、よっしゃ働くぞ、というような

      • メンヘラコンカフェ嬢(30)の行方

        正確にはもうあと数ヶ月で20代が終わろうとしている。 19歳から20歳になった時、それほどの感動もなかったけれど20歳までに死のうと思っていた私は生きていた事に面をくらった。なので30歳まで期限を延ばした。 それから時間が経つにつれ、何度か死のうとはしたのだが、去年の一件でかなり王手にはかかったものの、死ぬ事は遂に叶わなかった。 22歳の時、初めてコンカフェで働いた。 それまでは興味があったものの、接客業をしたことがなく、また容姿に自信がなく人見知りをする自分にとっては夢の

        • 1年と3ヶ月と10年に決着を付けた話

          私が『真実』だと訴えて来た事がある。 それは私が『浮気』されたこと。 それ故に私は1年以上、PTSDや鬱に悩まされる生活を余儀なくされている。 勿論その事実は変わらず、当事者二人に対して依然とした苛立ちの感情もある。 けれど、人生30年に於いてこれだけコケにされたこともなく、また、何故当事者が延々と『幸せな結婚生活アピール』をし続けるのか、真面目に1年考えていた。 SNSというのは便利で厄介で、ブロックしていても誰でも見られるという特性から、オフライン経由で書き込みを見

          恨み節をやめることにした。

          ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃと私の口は余計な事を喋り続ける。 悲しいだとか、苦しいだとか、悔しいだとか、もう1年も前の事なのに、まるで、今先ほど起きたかのように、鮮明に、繊細に、情景さえも交えて、苦しさを伝えようとする。 それは無意識だった。 ただ苦しくて、不幸にならない元彼共が憎たらしくて、早く◯ねばいいのに、と毎日の様に呟いた。 その言葉一つ一つの意味なんて考えもしないで、私はただただその事実を苦しいと、一刻も早く過去の笑い話にしたくて、笑いながら話し続けた。 ずっと何か

          恨み節をやめることにした。

          『寂しさ』の正体

          隣の芝生は青い、という言葉がある。 人は自分と違う境遇の人間を美化してしまうらしい。 だから人が思う『寂しさ』にも多くの種類が存在するのだと思う。 今回は恋愛に於ける『寂しさ』について思ったことを書こうと思う。 なお私は恋愛と結婚は別物と捉えている為、恋愛、に傾倒した書き方をする為家庭の事や子供の話は一切出てこない。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 私は、 「在るものを失くす」 事が一番辛いと感じる。 それぐらいなら、最初からない方がいいのだとさえ思う。

          『寂しさ』の正体

          人の縁はおいくらですか?

          人の縁はお金で買えない価値だという。 強ち間違っていないと思う。 けれど人の縁を手放す事と引き換えに幾ら儲ける事が出来るのだろう。 今回は善意から、或いは好意で金銭を支払ったが故に人を駄目にした事例、というか主に元彼のことを書こうと思う。 その前に何故これを書こうかと思ったかという事を書く。 私は現在彼氏と遠距離恋愛をしている。 私は一人暮らしだが、彼氏は実家住まいで、しかも仕事が週6日もあるものだから、私が彼の地元まで行き、ホテルに泊まったりする他ない。それにはそれなり

          人の縁はおいくらですか?

          セルフ一回忌。

          2019年4月23日。 それは私が死んでいたかもしれない日となった。 その日の話はこちら。 それを踏まえて、一年経って思う事をつらつらと書き綴ろうと思う。 因みにカバーはオーストラリアで撮った星空です。お気に入り。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 等身大の自分を愛して欲しいなんて虫が良すぎると何処かで散見した。努力しなきゃいけないという。勿論それは正論だと思うのだけど、果たしてそれは本当に必要な努力なのかどうかってのは考えた方がいい。 自分の首を締め

          セルフ一回忌。

          オタクはどんな職業でもオタクでしかない

          オタクという生き物はどうして好きなもの、こと、に対して全力をかけてしまうのだろうか。 それまで引きこもりだったとしてもスキというパワーはそれを外に出してしまうほどの強力さを持つ。 かくして前回、意図せずホスト(彼氏)とデートすることになったわけですが、今回は彼氏が私の家に来たときの話です。少しずつ甘々な展開になりますが今回もご健全。オタクは好きな物事になると行動力がバグる。 それでは前回の続きをお送りします。デート日記です。 前回はこちら https://note.

          オタクはどんな職業でもオタクでしかない

          プロフィール

          はじめまして、或いはいつもありがとうございます。 こんばんは、星 屑子です。 今更ながらプロフィールを書くことにしました。主な登場人物と一緒に書いておきます。 【星屑子】 アラサー。オタク。バンギャル。前職、某大手IT企業営業職。10年ほど付き合った元彼にDV・モラハラ・浮気のフルコンボを受け最終的に自殺未遂をして退職。それに伴って身体が弱くなってしまった為現在は場末の飲み屋で働いている。現在はコロナニート。自認デミセクシャル、アンドロセクシャル、デミロマンティック。

          プロフィール

          純粋なる憎悪と憤怒

          人を、憎いと思った事はあるだろうか。 憎いという感情は決して良いものではなく、嫉妬と違って純粋な悪感情だ。 大好きだったアイドルを殺傷してしまうオタクがいるように、愛しさが憎しみに変わる瞬間というものが存在するし、その方が憎しみが倍増したりもする。 瞬間、或いは積み重ねた感情を自覚するという事。 憎しみというのは、他者を害したいという気持ちそのものなのだ。決して良いものではない。 それでもその感情を捨てられないのは、それを思うに値する人間が居るからであって、一人きり

          純粋なる憎悪と憤怒

          オタク、ホストクラブへ行く。

          間違ってないがオタク要素はあまりないしホストクラブに行った話よりも彼氏とのんびりデートした時の日記要素の方が強いです。ご勘弁を。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ さて、前回の続きです。今回は写真多めです。 前回はこちらhttps://note.com/stardustbox/n/n610a15af6a90 一言でいえばオタクでメンヘラなのでホストクラブに来ました。 人間の内面、特に恋愛面で失望し、ルッキズムに支配された私、前回散々地雷だと分かっておきな

          オタク、ホストクラブへ行く。

          だってオタクだもの

          先に言うと、これは単なる惚気である。カバーを見たらわかると思うが、彼氏の話である。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 半年ほど前のこと。 私は今日も元気に寝込んでいた。鬱病ここに極まれり、と言うような感じ。だから明日の予定は未定で、遊びに誘われても行けるかどうかわからん、と言うような曖昧な返事しか出来ないでいた。 それでも私の友人は優しく、体調が良ければ遊びに行こうと言ってくれる人が多かった。こればかりは本当に周りの人々の優しさに心の底から感謝をした。

          だってオタクだもの

          2019.12.16 私の人生を変えた彼女の話

          12月に書いた下書きを完成させました。2020.4.21 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 4月末、私はどうやら死にかけた。 その日の事は前回の記事に書いた通り。 あれから8ヶ月、死ぬ事しか頭の中になかった自分からすれば、だいぶ予想外とも言える状況で生きている。 私はあれから仕事を辞め、通院をしたが医者にサジを投げられ、助けてくれた友人には見放され、なんだか本当にどうでもよくなったが死ぬ事が出来ず、メンヘラ人生18年にして初めて、新型ではないほうの鬱病を

          2019.12.16 私の人生を変えた彼女の話

          私が死んだ日の話

          4月23日。 どうやら知らない天井の下で目を覚ましたようだ。 目が覚めた時、一番最初に思ったことは 「失敗した。」 だった。 悲しみも喜びもそこには存在しておらず、ただ失敗した、という事実だけが私に残った。 そう、これは私が自分を殺すに至るまでの話。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 事の発端はそう、4月の初頭、まだ肌寒さが残る頃。 私はいつものように会社へ行き、帰り、当時好きだった人間に会うという日常を繰り返していた。 現代とは嫌なもので、SN

          私が死んだ日の話