長崎 時空を超えた旅3

五島列島の素敵なお家クロヨを後にして
福江空港から長崎空港まで30分の短いフライト

空港から四次元パーラーあんでるせんのある
川棚バスセンターまで約40分

バス停のすぐ目の前に現れる四次元パーラー
一階のよく分からない待合室に入ります

昭和で時間が止まっている喫茶店 

何だか濃い感じの人たちが続々と集まってくる
あんでるせんの入り口

1時になると狭い階段を登り喫茶店の中へ

ここで何十年も不可思議な毎日マジックショーを
続けているマスターは73歳と聞いていたため
名前を聞き番号を渡している
どうみても黒髪ふさふさの50そこそこの
男性をお手伝いの人と思い込んでいました

がその男性がカウンターに入り予約番号順に
お客が並ばされていきます
カウンターに座れるのは最初の7、8人
後は椅子の上に立って四列くらいになります

そこから始まる不可思議なショー
ずっとジョークを言いながら様々なマジックを 
行うのですが途中から完全にエスパーな
時空を超えたハイパーなものに

目の前で百円玉や五百円玉にペンを通し
硬貨には傷一つないバージョンと
穴が残るバージョン

硬貨の分子構造を引き伸ばして隙間にペンを
通すのだそう 分子構造を変えなければ
穴は開かず変えると穴が開く

お客から借りた千円札を折り畳み
一瞬で生卵の中に入れて
殻を割ると中からその千円札が出てくる

など本当に不思議なマジックを四時間
ぶっ通しで続けていきます

彼はサヴァン症候群の脳の持ち主らしく
カメラで瞬間毎にシャッターを切るように
記憶が映像として残りそれを
そのまま取り出せるのだそうで
超脳力を使ったマジックもお手のもの

だけど完全なる超能力を使い時空を
曲げたマジックも出来る

この古ぼけた昭和の喫茶店で毎日毎日
ジョークを飛ばしながら修練を積むことで
この空間自体も時空の扉が開きやすい場に
なっているのでしょう

TVの取材や出演 エスパー研究所からの依頼
を何十年間も丁重に断り続け
自分の喫茶店で毎日入場料千円で
超不思議なマジックを見せ続けている

とても慎重で安全な超能力の見せ方だな
と感心しました

手品や目の錯覚や記憶術も敢えて
混ぜながら完全にマジックショーとして
見せる事で自らの身を守っている

そうすればカルトだと糾弾する人や
お金儲けに利用しようとする人
権力争いや情報収集に使おうとする人を
避けられる

彼は自分の能力を活かして自分の好きな
マジックショーを追求しやり続けたいだけ
お金や名声にも一切興味がないのだから
これが一番賢いやり方だなぁと思った

この喫茶店の話を20年前位に知り
いつか機会があれば行ってみたい
と思っていました

それは物質が実は透け透けなのだ
という事実を生で体験してみたかったから

大学生の頃 地球環境学の先生が
黒板を叩きながら
物質というのは 原子の周りを電子が回っていて
その間には何もない こんなものは本当は
透け透けなんですよ 
と言われた時の衝撃が忘れられなかったのです

あともちろん鍛錬や修練は必要だけれど
出来た 出来た と完了形で言うのが大事と
言われていました

確かにね
わぁい出来た出来た って言うフィーリングが
そういう現実を連れてくる気がするし
失敗を予想する事で人って自分から
能力を奪っている気がするもの

今 見れてよかったな

人間の脳の使い方の制限を
緩められそうな気がする

百聞は一見にしかず 

ご高齢なので亡くなられる前にと
思って行ったけれど いやはやあんなに若いとは
それが一番驚いたかもしれません




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