2021 / 3 / 12 の星の声
われのまなこをみよ
そらすことなく みつづけるのだ
いま そなたのなかから うかびあがったものはなにか
はずかしがることはない
きにやむひつようもない
それは そなたのものではないからだ
そなたは それがなにかをしりたいのか
そなたのものではない ということいがいに
いったいなにについてしりたいのだ
どうしても しりたいのなら
まずは そなたがなにものかをおもいだせ
そうすれば
そなたのものではない ということいがいに
なにもないことがわかるだろう
そなたがしる そなたのほとんどは そなたではない
そなたのなまえもまた そなたではない
そなたのものですらないのだ
では そなたはだれだ
そなたのいう 「わたし」とは いったいなにものだ
もういちど われのまなこをみよ
そなたと われのちがいはなんだ
ほんとうに ちがいなどあるのか
もういちど このまなこをみるのだ
そなたがいきるせかいは
われのせかいとちがうとでもいうのか
もしそうだとしたら そなたのそんざいはない
そなたがそんざいすることは
われがそんざいすることと おなじだ
われをみよ
そなたをおもう われのまなこをみるのだ
そなたは だれだ
そなたのめに うつるものは いったいなんだ
それがわかれば われはそなたになるだろう
今週は、そんなキンボです。
こじょうゆうや
あたたかいサポートのおかげで、のびのびと執筆できております。 よりよい作品を通して、御礼をさせていただきますね。 心からの感謝と愛をぎゅうぎゅう詰めにこめて。