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『魔女の未来』 覚書


2018年10月28日

岐阜県美濃市にあるエムエムブックスさんの小屋にて、星の坊主さまのおはなし会をさせていただきましたが、

その際に、20分ほどのちいさな演劇を行いました。タイトルは『魔女の未来』です。脚本をつくるにあたって、キャストのみなさんに共有した覚書は、魔女狩りの歴史を朗らかに書き換える上で、とても大切な役割を担いました。


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『魔女の未来』 覚書

 歴史につづられている以前にも、魔女狩りは存在していた。これはある人々の前世からのつながりを明らかにした物語で、それを紐解くことは過去と現在と未来をひとつにする役割があると考える。

 ある一神教の宗教が世界各地で拡大し始めるよりもずっと前から、この世界には深く広大な森が数多く存在していた。その森に暮らす人々はあらゆる生命を尊いものと考えて、万物の響きを感じ、森羅万象を敬う心と愛と感謝を、自分自身の体をつうじて表現することが日課だった。それゆえ、彼らに宗教は必要なく、世界の流れとは一線を画していた。

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