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2020/3/29の雪の声
※最下部に追記があります◯
「うわあ、こんなに出てきてるよ!」
「いっぱい溜め込んでたんだね」
「だいじょうぶ、たっぷり用意してあるから、ひとつずつ包んであげる」
大きく膨らんだ雪の一粒一粒が、空から舞い降りてくるときに、彼らは賑やかにおしゃべりをしていました。
その様子を見ていたら、務めていた職場の方針で、ホームヘルパー2級の資格をとるために、研修先の介護施設へ行ったときのことを思い出しました。施設の職員の方々のやりとりになんとなく似ている気がしたのです。
要介護の方に対して和気藹々とお世話をしている、そんなイメージが、雪の子たちから感じられた印象でした。
雪たちは、あらゆる汚れを包みます。雨は、洗い流すような役割があるそうですが、雪の役割は「洗浄」というよりも「浄化」、というイメージです。
汚れを包んだ雪たちは、太陽の光の訪れを汚れとともに待ちます。
そのときも、雪たちはわいわいがやがやしていて、汚れもまた雪たちのつくるその陽気な環境に心が穏やかになったり、ワクワクしたりして、それまでにあったギスギスが萎んでいってるようです。
あたたかいサポートのおかげで、のびのびと執筆できております。 よりよい作品を通して、御礼をさせていただきますね。 心からの感謝と愛をぎゅうぎゅう詰めにこめて。