ドイツ在住から見る、外出規制後の未来は明るいはなし。
こんにちは。
暗いニュースばかりで心も暗くなっていませんか?
ドイツは規制緩和後ほぼ元どおり
ドイツでは一足さきに、3月20日くらいから規制緩和が始まっています。
緩和後すぐくらいに街に出てみましたが、マスクをしている人がいる以外は思ったよりもいつも通りでびっくりしました。
美容室とかは再開後予約が殺到しすぎて、対応できなくて逆に悲鳴をあげていたようです。
ホーフオフィスやオンラインスクールにすっかり慣れて、パジャマで働いたり勉強できていた人たちは、またオフィスや学校に戻りたくなさそう。
子どもたちは、友達と遊べてうれしいかもしれませんね。
わたしが教えているそろばんスクールも今月末の検定試験からは教室で開催しますが、ソーシャルディスタンスはきちんとあけて人数も少なめに実施します。
規制緩和後の感染者数推移
こちらがドイツの新規感染者数の推移で、緩和後に少し増えたのかな?でちょっとピリっとしたみたいですが、その後これまで以下に減っています。
ちなみにドイツはコロナ感染者数が多くて危ないと日本で報道され、誤解している人が多いようなので、ここで詳しくデータを載せたいと思います。
日本のデタラメなコロナ報道に怒ってます
見てもらいたいのは世界のコロナの検査数。
これは世界の人が1番みていると思うコロナの統計情報です。英語だから、日本人は見ないのかな…。画像はグーグル翻訳しています。
ドイツは人口100万人のうち3万3千万人検査を行い、この件数です。これまでも週に40〜50万検査をしていて、今後はもっと増やすといっているので、根絶やしにする気満々ですよね。。頼もしい。。
他の国も概ね検査数は多いですよね。
一時期日本とロシアはBCG注射のおかげで感染者が少ないというウワサが流れていたようですが、ロシアも検査を増やしたら感染者はこのようになっています。
対して日本。
人口100万人あたりに、1473人しか検査していません。
ニュースでも検査が少ないという話はありますが、これほど少ないのは、みなさんご存知でしたか?
症状があっても検査拒否、濃厚接触者であっても検査してもらえない、そのくせ症状疑い有りだと病院たらいまわし…など信じられないニュースを毎日目にしますが、まじで大丈夫??っていつも思ってしまいます。
アラブ首長国連邦の検査数はすごいですよね!これだけ検査して、1万6千人だったらちょっとは信頼できるなと思えますね。
日本は感染者数少ないから安心?
日本の政策を見ていると、医療費を抑えたいのか、パニックを抑えたいのか知りませんが、とりあえず医療崩壊をさせない政策でいってるみたいですね。
病院に入院させないことで医療崩壊はギリギリ持ちこたえてはいるようなので、それはそれでいいと思っています。
けど検査をせず、感染者数を少なく報道することで、「日本は他の国よりこんなに感染者少ないのに、なぜ外出制限しないといけないんだ!」
と誤解を与えていませんか?実際ネット上ではそのような議論がされているのを目にします。
ウイルステストをしない方針なら方針で、他国はこのくらい検査をしているが日本は20分の1くらいしか検査してないんだよ!て数字を示した上で、国の方針を示すべきではないでしょうか?
ちなみに今ふと思って計算したんですが、テスト数はドイツの22.329分の1なので、日本の感染者数15,253人を22倍したら、335,566万人。ドイツの16万8千人を圧倒的に上回ってる。。
コロナ感染者の80〜90%は軽傷か無症状
これがこの感染症を一番大変なものにしている特徴で、日本で一番言われていないことですが、ウイルスに感染しても、80〜90%は無症状か、軽い風邪程度なんですよ。
どうも日本のニュースを見ていると、コロナにかかったら病院に入院したり死んじゃったりする、みたいなイメージがされていますが…。
ほとんどの人は、自分ではコロナにかかったかどうかはわかりません。知らないうちに感染していて、知らないうちに人にうつしています。そしてその中の一部の人が症状が悪化し、最悪の場合は死亡します。
自分は元気だからと高齢の人を訪ねて、そこでうつしているかもしれません。
この”80〜90%は無症状か、軽い風邪程度”という特徴が無視されているせいで、「自分がステルスキラー(自覚のない殺人者)」という認識が日本ではまったくないように思います。
”高齢者がコロナにかかる”も間違い
せっかくなので、他のデータも紹介します。
ドイツは病院のベッドも余裕で空いていて、他国の患者を引き取って治療に当たったりしていました。
余裕を持って検査できているからか、無症状の人も広く検査をしています。
そのため、感染者数だけをみると若い人が圧倒的に多いんです!
だけど実際にコロナにかかって死亡する人は、年齢の高い人が圧倒的に多い。
若い人もコロナにかかっているけど、圧倒的に症状が軽くて気づかないってだけなんですね。
もし自分がウイルスがいるのに気づかず里帰りをしておじいちゃんとかおばあちゃんに会ったら…。。考えただけで恐ろしいですね。
感染者大=死者数大ではない
最後にドイツの感染者数と死者数のデータを載せておきます。
ドイツは検査を幅広く行なっているのはお話したとおりで、感染者数は多くなっています。だからといって死者数もめちゃめちゃ多いかというとそうでもありません。
感染者がこれだけ多くても、病院がいっぱいになるというようなことは起きていません。
ただこのコロナによる死者数の数え方も、国によって違います。1)「病院でなくなった人だけ」な国、2)「老人ホームでの死者も含めた」国、3)「検査していなくても関連死と思われる人もコロナの死者に含める」国。
日本の場合は1)でしょうね。検査して入院して、そこでの死者のみコロナの死者になる。アメリカは3)で数えているようなので、もちろん国ごとの死者数も大きく違う。
メディアに騙されないで!
言いたかったことは、国ごとに政策が違うので、それを批判するつもりはありません。
”ヨーロッパは厳しい”と日本では報道されているようですが、ドイツでは南ヨーロッパのような厳しい制限はなかったですし、電車やバスも動いていました。スウェーデンのような外出制限すらしていない国もあります。
それについても言いたくなってしまいますが…。それはまた置いておいて、国によって政策は違い、日本の「検査をしない」という方針でも、それで一定の成果を出せればそれでいいと思っています。
ただ間違った報道で、「日本は安全!」「日本はコロナ少ないのに!」と思い間違った行動をしないでほしいです。
テレビ以外にも、ネットでググったら情報はいっぱい出てきます。
英語見れなくても、ロイターやBBCなどはそれぞれ日本に会社があり、日本語でもニュースがでています。英語ページでも、グーグル翻訳すればだいたい読めるはずです。
BBCジャパン
ロイタージャパン
ごめんなさい、こんなに長くなるはずじゃなかったのですが…。
未来は明るいよ!
ともあれ感染者数大幅減のあとの外出規制の未来は明るいよ!てことを伝えたかったです。
アメリカの一部の州では、感染者が増え続けているのに経済を優先し、規制を緩和しましたね。でもそんな状況では人は安心して生活を再開できず、経済もけっきょく戻ってはいないようです。
感染症を止めるためには、人の動きをまず一度止め、流行をリセットすると統計学?でも研究されています。(研究しなくてもそう思うのですが…)
日数の目安もあります。(日本は検査せず実態がわからない状態ですが)大阪市が独自の基準を定めたり、明るいニュースも出てきてますね!
ドイツは国民が大好きなサッカーのゲームも始まるらしいです。(日本のJリーグみたいなもの?)
さいごのステイホームを楽しみましょう!