将棋 シャベルとキクその18
このお話は、しゃべるの大好きシャベル(S)と、聴くの大好きキク(K)が、気になったことを2人で気ままに話した記録です。今日は、将棋について。
シャベル(以下S)こんにちは。
キク(以下K)こんにちは。
S 今日は、将棋について話そう。
K 試験?そんなことより、子どもとの関係性について話さない?
S ええー、まあ確かに私ばかりテーマ決めてたか。
K 嘘嘘、いいよ将棋で。前にも話さなかったっけ?
S 話したっけ?まあ何回でも話していいテーマだと思うから。
K そうね。将棋、指すの?
S 指さない!
K 言い切った。よく言われる観る将とか知る将ですか?
S そうね。野間俊克「将棋400年史」マイナビ新書を読んで、最近話題の十七世名人とかが、どこから続いてたかもわかったよ。
K 谷川浩司十七世名人ね。どこから続いているの?
S 1612年が一世名人。
K え、古くない?!
S そう。当時は、世襲制だったみたい。もちろん強い人が名人になっていたけれど、その時代に一人しか名人はいないという感じ。
K 毎年名人を決める今の制度とは違うんだね。一人しか名人がいないか、それを聞いて思い出すのは、ディズニーランドにミッキーが同じ時間には一人しか出てこないということだな。
S ちょっと、だいぶ違うけど、なんとなくわからんでもないような。しかし歴史があるんだなあと思ったし、昔は将棋の修行のために各地で猛者と戦った人もいれば、対局前のインタビューで感情を剥き出しにしている人もいて、興味深い。
K おお、ボクシングの試合前みたいな煽り合い?
S 例えが独特だけど、確かにそんな感じかもしれない。そうじゃない人もいるけどね。あとは、昔の人たちは早くして亡くなってしまうことが多いんだなと思ったよ。将棋の天才で、次期名人と言われながらも、早くして亡くなってしまったから名人になれなかった人とか。
K ノーベル賞みたいだな。
S 例えるねー、でもそうだね、ノーベル賞も生きている人から選ぶから、長生きすると可能性が上がるよね。
K 将棋を指さない人は、というかシャベルくんは、将棋の何が好きなの?
S 戦う様を見ているのが好き。自分が戦って勝ち負けをつけるのは好きじゃないけれど、人が戦っているのを観るのは好きという。
K 俺は、どうせなら自分が好きなことで勝ち負けつけてもらって、勝ったら喜び負けたら次だと磨いていきたいけどね。
S やってみてもいいかもしれないね。まずは指してみるか。もう三十路過ぎているけれど。
K 好きならやってみなはれ。
S 徳川家の将軍とか、昭和天皇とか、有名人も将棋を指していたらしいよ。
K おお、そうなのか。しかしそういう人とやるとなると、勝ちづらいね。
S 強いかどうかはさておき、自分で指してみるのは面白いかもね。今はさ、将棋の解説がとてもわかりやすくて優秀なのよ。他にもおすすめの本あるよ。
「絆-棋士たち 師弟の物語」
これは読み応えめっちゃあるし、棋士たちの人間らしさが出てる。
「三月のライオン」
これは漫画で、ハチミツとクローバーを描いた方が描いてて、なんというか、、エモい!
K エモい!出た!感動したってことね。
S そう。他にもいろいろあるけれど、今日はここくらいにしといたろう。
K なんか吉本新喜劇的なおわり方。
S さようなら。
K さようなら。