どうしても生き続けている人への、クリスマスメッセージ 「羊飼いと、あなたのためのクリスマス」 ルカの福音書2章8〜20節 2022年12月25日 守谷キリスト教会礼拝説教
社会には必要不可欠。貢献度も高い。
でも、
自分はやりたくないし、
家族にもできればやってほしくない。
それが今日の箇所に出てくる羊飼いという職業でした。
羊を飼うという彼らの働きは、
当時の人々の日常と宗教生活に欠かすことのできないものです。
しかし一方で、そのために払う犠牲ゆえの差別的な扱いも受けていました。
主の使いは、
そのような「彼らのところに」現れました。
すなわち羊飼いたちのすぐそばに立ち、
「主の栄光」がその周りを照らします。
それはかつて、
モーセやダビデ、ソロモンが生きていたイスラエルの全盛期には、
聖所に顕されていた栄光です。
そしてその後の背きの罪の結果、
イスラエルから去っていったまま戻ってこなくなった「主の栄光」が、
なんと羊飼いたちの周りを照らしたのです。
「恐れなくて良い。」
救い主がついにこの地に誕生したという
大きな喜びの知らせを伝える相手として、
神は羊飼いたちを選ばれました。
どうしても飲み込まなければならない事柄が、
私たちの日常にはあります。
かつて理想として描いたのとはズレのある日々を、
それでも私たちは生き続けています。
羊飼いのそばに立った主の使いの近さは、
そのような私たちのかたわらに立ってくださるイエス・キリストの近さです。
神のあり方を捨てて、
飼い葉桶に寝かされるほどの貧しさの中に来られたイエス・キリストの姿に、
私たちは「あなたがたのためのしるし」としての慰めを見出します。
彼らを照らした主の栄光は優しく温かいのです。
羊飼いは急いで行って、
マリアたちとこの驚きに満ちた出来事を確かめ、分かち合いました。
今この瞬間、神が生きて働いておられるのを見るために、
彼らは急いだのです。
かつての恵みだけでなく、
神がそれぞれの生活に、
今働いておられることに目を留めて分かち合いましょう。
飼い葉桶のイエスは、
羊飼いたちがそうであったように、
私たちにも喜びと賛美を溢れさせて、
この1週間も元の場所へ遣わしてくださいます。
【本日の説教を振り返るために】
① 羊飼いと自分自身とに、どのような共通点を見出すことができますか?
② この1年の中で、目の前で、神が生きて今働いておられるという瞬間を目撃したことはありますか?それを分かち合ったことはありますか?