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新しい一年、目標設定よりも大切なこと。 コロサイ人への手紙1章1〜12節「神を知ることにおいて、成長しますように」 2023.1.1守谷キリスト教会礼拝説教

神のことばには、
私たちの人格や習慣、生活、
そして置かれた場所をさえ変革するほどの力があります。

聖書を通して与えられる福音と恵みのことばを、
それほどまでに実質を伴ったものとして、
私たちは受け取っているでしょうか?


コロサイの教会は神のことばの力と勢いの中にありました。
その建て上げの背景は、パウロによる真剣なエペソ伝道(使徒の働き19章)です。

"パウロは会堂に入って、三か月の間大胆に語り、神の国について論じて、人々を説得しようと努めた。
しかし、ある者たちが心を頑なにして聞き入れず、会衆の前でこの道のことを悪く言ったので、パウロは彼らから離れ、弟子たちも退かせて、毎日ティラノの講堂で論じた。
これが二年続いたので、アジアに住む人々はみな、ユダヤ人もギリシア人も主のことばを聞いた。"
使徒の働き 19章8~10節

聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

腰を据えた真剣な宣教活動の中で聖霊は確かに働かれました。

その実として、
その地方の人々は
それまでの偶像礼拝や慣習から抜け出していきました。

"そして、信仰に入った人たちが大勢やって来て、自分たちのしていた行為を告白し、明らかにした。
また魔術を行っていた者たちが多数、その書物を持って来て、皆の前で焼き捨てた。その値段を合計すると、銀貨五万枚になった。
こうして、主のことばは力強く広まり、勢いを得ていった。"
使徒の働き 19章18~20節

聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会


このように、
主のことばが力強く広まり勢いを得る中でエパフラスが信仰を持ち、
やがて彼がコロサイに福音を伝えたのです。
そしてこの勢いは、コロサイにあってもなお継続していました。

"この福音は、あなたがたが神の恵みを聞いて本当に理解したとき以来、世界中で起こっているように、あなたがたの間でも実を結び成長しています。"
コロサイ人への手紙 1章6節

聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会


この力と勢いに与えられているイメージは、
神が新しいものを創造される時の祝福です。

この世界を創造された時、
神は生き物や人間に「生めよ。増えよ。地に満ちよ。」と祝福されました。

"神はそれらを祝福して、「生めよ。増えよ。海の水に満ちよ。鳥は地の上に増えよ」と仰せられた。"
創世記 1章22節
"神は彼らを祝福された。神は彼らに仰せられた。「生めよ。増えよ。地に満ちよ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地の上を這うすべての生き物を支配せよ。」"
創世記 1章28節

聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

罪が入ってきた後も、
神は世界の回復のためにアブラハムとその子孫を選ばれ、
「子孫を増やす」と約束されました。

神の国を建て上げるパートナーとしての私たちを新しく創造するために、
神はイエス・キリストの十字架の赦しと救いを与えてくださいました。

神はこの福音の種を、
「生めよ。増えよ。地に満ちよ。」
と祝福しながら蒔いたのです。

そしてこの種が蒔かれた私たちもまた、
種を蒔く者へと成長します。

確かに、この種にこそ力があるのです(ルカ8:5-15)。

"「種を蒔く人が種蒔きに出かけた。蒔いていると、ある種が道端に落ちた。すると、人に踏みつけられ、空の鳥が食べてしまった。
また、別の種は岩の上に落ちた。生長したが、水分がなかったので枯れてしまった。
また、別の種は茨の真ん中に落ちた。すると、茨も一緒に生え出てふさいでしまった。
また、別の種は良い地に落ち、生長して百倍の実を結んだ。」イエスはこれらのことを話しながら、大声で言われた。「聞く耳のある者は聞きなさい。」
弟子たちは、このたとえがどういう意味なのか、イエスに尋ねた。
イエスは言われた。「あなたがたには神の国の奥義を知ることが許されていますが、ほかの人たちには、たとえで話します。『彼らが見ていても見ることがなく、聞いていても悟ることがないように』するためです。
このたとえの意味はこうです。種は神のことばです。
道端に落ちたものとは、みことばを聞いても信じて救われないように、後で悪魔が来て、その心からみことばを取り去ってしまう、そのような人たちのことです。
岩の上に落ちたものとは、みことばを聞くと喜んで受け入れるのですが、根がないので、しばらくは信じていても試練のときに身を引いてしまう、そのような人たちのことです。
茨の中に落ちたものとは、こういう人たちのことです。彼らはみことばを聞いたのですが、時がたつにつれ、生活における思い煩いや、富や、快楽でふさがれて、実が熟すまでになりません。
しかし、良い地に落ちたものとは、こういう人たちのことです。彼らは立派な良い心でみことばを聞いて、それをしっかり守り、忍耐して実を結びます。"
ルカの福音書 8章5~15節

聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

この種の成長の出発点として、
神は私たちの応答を用いられます。

それは私たちが、
霊においても、
感情においても、
そして知性においても、
主の言葉を「本当に理解」することです。

とりわけ6節の「理解」とは

「言語化を伴った理解」

であることにも注意を払いましょう。

福音と恵みを理解することは、
神を愛する歩みへと私たちを押し出します。

そして、
「主にふさわしく歩み、
あらゆる点で主に喜ばれ、
あらゆる良いわざのうちに実を結ぶ」
という応答の中で、

もっと「神を知りたい」という願いが起こされるのです。


この新しい1年、神を知ることにおいて成長しますように。

神の愛の大きさを実感し、
日々の生活の中で確かにその実を結び、
成長する中で、
さらに神について知ることができます。

"こういうわけで、私たちもそのことを聞いた日から、絶えずあなたがたのために祈り求めています。どうか、あなたがたが、あらゆる霊的な知恵と理解力によって、神のみこころについての知識に満たされますように。
また、主にふさわしく歩み、あらゆる点で主に喜ばれ、あらゆる良いわざのうちに実を結び、神を知ることにおいて成長しますように。"
コロサイ人への手紙 1章9~10節

聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

この約束の恵みを共に受け取って、
新しい一年を歩み始めましょう。

本日の説教を振り返るために

① この一年、神のことばが実を結ぶのを見たいと、あなたが願っている領域はありますか?その領域に福音を適用させるための知恵と理解が深められますように。


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