亮介との出会いは、職場だった。 私がアルバイトしていたショップに、入社してきた2つ年上。 年上なのに、入社時期的に後輩だからと、ずっと敬語で話すような律儀な人だ…
孝史に初めて反抗したのは、働いていたショップの店長と、隣店の友人と3人で飲みに行った時だった。 みんな、私にどんな彼氏がいるか知っていたし、店長は店に私用で電話…
ある日、孝史との約束がある日。 店の電話が鳴った。私宛てだった。 店長が、「男の人からだよ~〇〇さんいる?だって」と。 ただのアルバイトの私宛ての電話なんて、心…
そろそろ、終わりの始まりが近づいてきた頃。孝史とは、付き合って3年ちょっと経った頃だった。 まだ、完全に孝史の呪縛から抜けられてはなかったが、そろそろしんどさが…
孝史は過去にはバンドで生計を立てていた。 メジャーデビューこそしていなかったけれど、バンドだけで生活していける日々を長く過ごしていたようだった。 私と知り合った…
孝史は、話のセンスがいい人だった。常に読書をして、文章も書いていたし、作品作りもする。 いつもとても面白い知識で私を楽しませてくれる。年上だもんで当然かもしれな…
大学のクラス飲み会に行ったことを白状した私は、翌日、孝史にお説教をされることになった。 と言っても、誰とも何もなかった。ちょっと酒癖の悪い私が、大きい声になった…
孝史の異変に気付きだしたのは、18歳も年下の私への執着がひどかったことだった。所謂束縛彼氏とゆうやつだった。 大学に通っていた私は、クラスの飲み会に何度か誘われた…
孝史と距離が一気に縮まったのは、とあるデートの帰り道。 【DOPPO】って名前の店を見かけたときだった。 孝史が、「ドッポ」とつぶやいたときに、私は「刃牙ww」と言った…
その男は、孝史(仮)っていう18歳年上のバンドマンだった。 とある大学生の時の夏。 私の友人が、彼氏が出ているからって、とあるクラブイベントに付いていった。 興味…
プロフィールにあるように、最近知り合った友人に、昔の男の話をしていた。 そうしたら、その友人が、3人目の男の話のときに、 「面白いからどこかで文字に起こしてくれ…
stapler
2023年6月20日 16:09
亮介との出会いは、職場だった。私がアルバイトしていたショップに、入社してきた2つ年上。年上なのに、入社時期的に後輩だからと、ずっと敬語で話すような律儀な人だったし、タトゥーが入って、怖そうな顔をしている割に、仕事に対してはとても真面目だった。同僚に、孝史の愚痴を話したりしていたこともあり、「あなたには、亮介くんみたいな人の方が良いんじゃないの?」と言われたこともあった。孝史の束縛
2022年6月8日 02:15
孝史に初めて反抗したのは、働いていたショップの店長と、隣店の友人と3人で飲みに行った時だった。みんな、私にどんな彼氏がいるか知っていたし、店長は店に私用で電話してくる非常識な大人。とも認識していたし。私も、ちょっとだけ愚痴ったりもしていた。その日は、みんなで居酒屋で話していて、すごく楽しかった。仕事の話や、それぞれの恋愛の話、等々。孝史と付き合いだしてから、新しい友人を作る事は難しか
2022年6月3日 23:57
ある日、孝史との約束がある日。店の電話が鳴った。私宛てだった。店長が、「男の人からだよ~〇〇さんいる?だって」と。ただのアルバイトの私宛ての電話なんて、心当たりがなさすぎる。代わると、孝史だった。「今日、21時に迎えに行くから」私は、顔面が熱くなり、店長に聞かれたくない、悟られたくない。と必死で隠したのを覚えている。とにかく恥ずかしかった。店の電話に、私用でかけてくる彼氏が
2022年6月3日 23:56
そろそろ、終わりの始まりが近づいてきた頃。孝史とは、付き合って3年ちょっと経った頃だった。まだ、完全に孝史の呪縛から抜けられてはなかったが、そろそろしんどさが限界に来ていたとは思う。冗談でも大きい声を出されたり、手が上に上がると、体がビクッとする。電話やメール音が鳴ると、心臓がバクバクする。等々諸々etc…友人と居るときの電話なんかは最悪で、出るまでは何十回でも掛かってくる。そのこ
2022年6月3日 23:17
孝史は過去にはバンドで生計を立てていた。メジャーデビューこそしていなかったけれど、バンドだけで生活していける日々を長く過ごしていたようだった。私と知り合ったときは、活動はかなり小規模になっていたみたいだったけど。そんな人だから、たま~に、外を歩いていると、「〇〇さんですよね!握手してください!」なんて声を掛けられることもあったようで、私も何度かそういった現場に遭遇した。そこが、彼
2022年6月3日 22:38
孝史は、話のセンスがいい人だった。常に読書をして、文章も書いていたし、作品作りもする。いつもとても面白い知識で私を楽しませてくれる。年上だもんで当然かもしれないが、若かった私にはものすごく新鮮だった。音楽や、映画、遊び、人間関係。色々を教わった気がする。偏見は強い人だったが。そして、なにより、動物を可愛がる気持ちは、誰よりも強かった。動物が好きすぎて、お肉を一切口にしない。孝史のそ
2022年6月3日 21:51
大学のクラス飲み会に行ったことを白状した私は、翌日、孝史にお説教をされることになった。と言っても、誰とも何もなかった。ちょっと酒癖の悪い私が、大きい声になったぐらいだった。正直、この時は、もうすでに、何を言われるのか怖くてたまらなかった。孝史は1日仕事だった。運転をする仕事。それが理由で、お説教から逃げられると思っていた。でも、甘かった。孝史は、仕事中もずっと電話を掛けてきた。6
2022年6月3日 21:25
孝史の異変に気付きだしたのは、18歳も年下の私への執着がひどかったことだった。所謂束縛彼氏とゆうやつだった。大学に通っていた私は、クラスの飲み会に何度か誘われたけれど、孝史が絶対許さなかった。私の学部は、大半が男の子という環境。それにしても、自分より一回り以上も年下の男の子たちに対して、そんな牽制って必要なの?今思えばちいせぇ男だなと感じるが。何度か孝史と飲んだときに、飲みすぎてしまう
2022年6月3日 21:02
孝史と距離が一気に縮まったのは、とあるデートの帰り道。【DOPPO】って名前の店を見かけたときだった。孝史が、「ドッポ」とつぶやいたときに、私は「刃牙ww」と言った。そしたら、孝史は、19歳女性にその返しされるとは思ってなかった。と、二人で笑いながらかなり盛り上がった。その時は、弟の部屋にあった刃牙を読み漁った自分を褒めていた。そして刃牙は私の人生のバイブルになった(笑)そこから
2022年6月3日 18:05
その男は、孝史(仮)っていう18歳年上のバンドマンだった。とある大学生の時の夏。私の友人が、彼氏が出ているからって、とあるクラブイベントに付いていった。興味本位で付いていたものの、友人はみんなと挨拶を交わして、私の事も紹介してくれるけど、誰も知らない人ばかりで、だんだんつまんなくなってきていた。スピーカーの前にもたれて、ひとりでドリンクを飲んでいたら、孝史が声を掛けてきた。「
2022年6月3日 17:37
プロフィールにあるように、最近知り合った友人に、昔の男の話をしていた。そうしたら、その友人が、3人目の男の話のときに、「面白いからどこかで文字に起こしてくれない?」と。悪くないと思って、書いていくことにした。正直振り返ると、胸くそ悪い思い出もたくさんあるけど、自分の中で笑い飛ばして成仏させるのに、いい機会かと思い書いていきます。全ての方にとって、面白いわけじゃないから、自己満足