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クリエイター・ゲスト・まちの人が混じり合う、あたらしい景色が見たい。/ 田中 颯
こんにちは。岡山で エリアマネージャーをしている田中 颯 です。
現在は岡山に移住し、新事業の立ち上げを行っております。このnoteでは私の担当する仕事の内容や、大切にしていることについてお話しします。
田中 颯 | HAYATE TANAKA
岡山 エリアマネージャー
大学在学中にフォトグラファーとしての活動を始める。就活がコロナ禍にぶつかり、自分は写真だけでは食べていけないと悟り、大学卒業後は奄美大島へ移住。現地のまちづくり会社の宿泊施設PRやクリエイティブ、セールスなどを担当。瀬戸内海に住みたいと思うようになり、2024年6月よりStapleへ参画。
関西大学 政策創造学部卒業
「自分の得意」を探し、カメラに出会った大学時代
大学時代にひょんなことから手にしたカメラ。最初は何気ない日常を残すことに楽しみを覚えていましたが、気づけば街が織りなす光と影がどんどん好きになり、シャッターを切る回数もどんどん増えていきました。
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大学卒業時の2021年はコロナ禍で先が見えない状況。東京の会社から内定をもらっていたものの、コロナ後のライフスタイルがわからない中で都市部で働く自分の姿が想像できず、エリアにこだわらず再度就活を始めることに。そんな時に偶然出会ったのが奄美大島で宿泊施設を運営している会社でした。縁もゆかりもなかった奄美大島でしたが、代表の人柄や働き方に惹かれ移住を決め、PRの仕事を提案して受け入れてもらい、新卒で奄美大島での新しい生活が始まりました。
奄美大島での2年間は、PRの仕事をきっかけに、セールスやマーケティングの業務など、多岐にわたる業務に携わりながら良き仲間に恵まれ、充実した日々を過ごしました。島での生活はとても穏やかで、台風が来ると1週間ほど船が止まりその間に食料が不足することもありましたが、そうした出来事も含めて、島ならではの暮らしを楽しんでいました。
そのうちに宿だけでなく場を作る、日常と非日常が交差する空間を作るということへの興味が広がり、「いつか0から宿泊施設を作り上げる経験をしてみたい」という思いが芽生え、奄美を離れることを決意しました。
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Stapleと出会い、瀬戸田へ移住。そして岡山へ。
奄美での仕事を通じて、宿泊業の「日常」と「非日常」の関係性について考えるようになりました。宿泊施設は訪れる人にとって特別な「非日常」ですが、それを支える運営側にとっては「日常」の積み重ね。その2つが矛盾せずに共存し、より良い価値を生み出す仕組みに宿泊業の奥深さを感じていました。
そんな中でStaple岡さんのnote記事に出会い、そこに綴られた「瀬戸田をはじめ、これから増えていく関わりを持つご近所において、文化的資本、自然環境的資本、そして経済的資本全てを上昇気流に乗せつつも調和している状態がつくれたならば、そこはきっと住み良く、気の良いローカルが鼻歌を歌いながら商店街をあるいていて、フラッと旅でその地を訪れた誰かの心を動かすと僕は信じています」という言葉が自分の考えていたこととリンクして、すごく心に残っていて。「ここに行くべきだ!」と直感し、その日のうちに履歴書を書き上げて送りました。
そしてSOIL Setodaを手がける関連会社・株式会社しおまち企画に入社。瀬戸田に拠点を移してからは、宿泊施設のオペレーション業務やPR活動を中心に、地域に根差した仕事に取り組んできました。現場での接客や運営に加え、SNS運用やメディア対応、イベントの企画運営などにも携わることで、自分のスキルや視野を広げる日々が続きました。瀬戸内海の地域で過ごす中で、この土地だからこそ感じられる特別な魅力や可能性に触れる機会が増えました。そこから、宿泊業がこの場所でどんな役割を果たせるのか、またどのように地域の価値を引き出していけるのかを、より丁寧に考えるようになりました。
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念願だったホテルの開業へ
Stapleに同期入社した将基(マサキ)と、瀬戸田で働く中で「いつかホテルの開業に関わってみたい」と話す機会が多くありました。その後、マサキが山口県・長門湯本温泉のプロジェクトに携わることが決まり、ちょうど同じ時期に僕にも岡山でのチャンスが巡ってきました。
Stapleが関わっている「A&A」というホテルが岡山にあり、「A&A」を通じて岡山を訪れるうちに、町の魅力に強く惹かれました。歴史ある建物や飲食店の豊富さ、出会った人々の温かさなど、岡山はどこか特別な空気感がある町だと感じ、この場所で暮らしてみたいと純粋に思いました。
A&Aのウェブサイトはこちら
アーティストや地域との新しい交流拠点をつくる
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岡山で進行中の「C&C」というプロジェクトでは、築94年と歴史ある建物を活用した宿泊施設をつくっています。この施設の最大の特徴は、1Fがアーティストやクリエイターが滞在しながら創作活動や作品展示を行うアトリエやギャラリースペースになっていること。同時に宿泊者にとってはリビングルームやチェックインスペースとしても機能するため、宿泊者とクリエイター、地域の人々との間に自然と交流を生む場を作ります。
また、改修においても独自性が取り入れられています。建てられた当時から残る構造となっている格子の壁をそのままに残しながら客室に溶け込んでいたり、そのままでは細すぎて使用できない階段を、部分的に残しトマソン的に存在させたりしています。このような内装デザインと人と人の交流を通じて、建物自体が創造性を刺激し、新しい物語を紡ぐ場になることを目指しています。
この施設を拠点に、地域の文化に触れ、イベントと連携する取り組みも進めていく予定です。岡山はお祭りやマルシェイベントがとても多い地域で、毎週末、街の公園がたくさんの人で賑わっています。そういった街とのつながりや地元ならではの魅力を宿泊者にも楽しんでもらえるような仕組みを取り入れ、岡山の文化や人々との出会いの場を広げていけたらと思っています。
C&Cプレスリリースはこちら
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余白を残しながらまちと共に成長する場へ
C&Cで目指しているのは、人と人が出会い、交流しながら新しい物語が生まれる場を作ること。宿泊したゲストが創作活動中のクリエイターと出会い、一緒にお酒を飲んだり、岡山の町を散策したり。そこにA&Aのゲストも加わり、多様な背景を持つ人たちが交わり合う。そんな予想もしなかったつながりが広がる景色を思い描いています。
C&Cはただ人が集まる場所ではなく、何かをきっかけに訪れたくなる「フック」がある場所になったらいいなと思っています。イラストレーターが滞在中にそのファンが訪れたり、クリエイター同士が出会って新たなプロジェクトが生まれるなど、人の流れが交差し続ける場をつくりたい。そしてその流れが、岡山全体をさらに活気づけ、町を巡りたくなるような場所にしていけたら嬉しいです。
また、朝から晩まで開いていて、行くと「おはよう」と温かく迎えてくれるような、気軽に立ち寄れる居心地の良い場所も作りたいと思っています。そこでちょっと世間話をして、「じゃあまたね」と笑顔で仕事に向かう。そんなほっとする日常が根付く場所が増えれば、きっと新しいつながりや未来が生まれるきっかけになると思います。
この描きたい景色は、瀬戸田での経験がベースになっています。そこで感じた、人と人が集まることで生まれる温かさや価値を、岡山でも大切に育てたい。時間をかけながら、町とともに成長していく景色を一緒に作っていきたいと思っています。
プロジェクトの目標は、完成形を最初から決めるのではなく、余白を残しながら時とともに発展していくこと。20年後、30年後と時を重ねる中で、新たな価値や交流が生まれ、町とともに成長していく場所になってほしいです。
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こんな人、仲間になりましょう
アートやクリエイティブなことが好きだったり、自分の得意なことを活かして新しい挑戦をしてみたい人に、ぜひ仲間になってほしいと思っています。僕は写真が好きなので、それぞれの得意を出しあって一緒に施設や景色を作って行けるような関係も楽しいですね。
「こんなことをやってみたい!」という思いを持っている方や、柔軟な発想で新しいアイデアを一緒に形にしていける方と働けたら嬉しいです。イラストを描くのが好きな方、アートやものづくりに興味がある方など、クリエイティブなことに関心がある方は楽しめる場所だと思います。
ゆるく、ゆるく、がっつりと。まずはできることから始めて、ゆるやかに、でもしっかりと新しい価値を作って地域や人とのつながりを楽しみながら、一緒に岡山のプロジェクトを育てていける方をお待ちしています。
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