実は誰でもデザイナーだよねって話
結構前に、これからシェフやパティシエを目指す若者や、現役で活躍している方達の集まりへ、協力したデザイナー枠としてご招待頂きました。
正直なところぼくの話を聞きたい人はいるのかな?って思ってましたけど、逆に目指しているところとは分野の違う人から話を聞いてみたいと言って頂いたので、楽しくなっちゃってめっちゃ喋らせてもらいました。
表現する場所が違うというだけ
聞き耳をたてながらウロウロと話すきっかけを探していたところ、「〜を描きたい」というワードを耳にして光の速さで食いつきオセッカイ発動。
聞いてみると「作りたいスィーツのラフデザインが上手く描けない」とのことで、面を考えるという立体の捉え方の話をしました。
カットケーキの場合ざっくり捉えると、真上、真横、背面の3面で、
「△、□、□」
これがどこのパーツで、どう繋がっているのか?
まずは大まかなフレームがある事を理解してそのあとで、デコレーションを描いてみてはどうかと提案してみました。
絵が描けないのほとんどは「ざっくり捉える」が抜けて、細かい描写から入っちゃうからだと思うのでシンプルに構成している図形を理解してしまえば、ある程度のモノは描けるはずで、
突き詰めてしまえば大抵のものは、
○、□、△、・、−
という要素でできていると理解できるんじゃないでしょうか?
マンガとかのラフ画見たことある人ならピンとくると思うんですが、輪郭の前に○描いて、内側に+みたいになってるヤツですね。
とりあえず脱線気味なので割愛しますが、詳しく話をしてみたいという殊勝な方がいらっしゃいましたらデザイン教室的なこともやっているのでご連絡お待ちしてます←
つまるところ画面上でのグラフィック制作も、料理の盛付けも、スィーツの造形もキャンバス形は違えどレイアウトしてデザインしているモノだと思います。
例えば、弁当なんかは良い例で、食べる時に「美味しそうだ」と感じるように弁当箱というキャンバスの上に食欲をそそる様にレイアウトしてません?
伝える相手が自分であれ、他の誰かであれ、「想いを伝える手段」としてデザインという視覚的なツールがあり、デザインそれ自体の意味としても「設計」とあるので、見た目だけじゃなく伝えるという行為そのものがデザインなんじゃないのかなぁと思う次第です。