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【保存版】SVG徹底解説!アニメーション・フルオンチェーンNFTを作ろう!

こんにちは、CryptoGamesの高橋です。

クリスペの会社で働いています。

本日は、アニメーション・フルオンチェーンNFTを作成するためにSVGについて学んでいきます。

なお、こちらの記事は無料で公開していますので、ご自由にご利用いただけます。

また、記事の作成にあたり、次の2つの記事を大いに参考にしました。

また、フルオンチェーンNFTの作成については、こちらの記事をご参照ください。

0 SVGとは?

svgとはXY座標で描画されたファイルです。

例えばこんな画像です。

スクリーンショット 2021-12-19 9.30.40

一見、pngファイルと同じようですが、実はこの中身は下のようなコードで書かれています。

<svg xmlns='http://www.w3.org/2000/svg' viewBox='0 0 200 200'>
 <path stroke="black" stroke-width="1" fill="none" d="M 0 0 L25 50" />
</svg>
スクリーンショット 2021-12-19 9.33.23

では、具体的にどのように描かれているのかを見てみましょう。ぜひ、ご自身でも「.svg」のsvgファイルを作ってみてください。

1 pathタグについて

図形を描く時には「path」タグを用います。「d=」以降で、どんな図形を描くのかを指定していきます。

なお、四角形、丸などの決まった形には別のタグを使う方が便利です。

スクリーンショット 2021-12-19 9.37.27

ちなみに、上のように

① stroke > 線の色
② stroke-width > 線の太さ
③ fill > 塗りつぶしの色

を表します。

2 M(大文字)について(スタート位置)

大文字のMはスタートの位置を表します。

スクリーンショット 2021-12-19 9.41.59

つまり、この位置が(0,0)であることがわかりました。

スクリーンショット 2021-12-19 9.43.50

3 L(大文字)について(直線を引く)

大文字のLは直線を引くという意味です。

スクリーンショット 2021-12-19 9.46.33

つまり、こんな感じだったのですね。

スクリーンショット 2021-12-19 9.49.41

4 l(小文字)について(直線を引く)

では、この下のように小文字のlにした場合、どうなるでしょうか。

スクリーンショット 2021-12-19 9.54.45

大文字 ⇨ 絶対参照
小文字 ⇨ 相対参照

になります。難しそうですが、言っていることは簡単です。

① L(50,0)
  ⇨(50,0)の場所に向かって線を引く

② l(50,0)
  ⇨今の場所から (50,0)の場所に向かって線を引く

スクリーンショット 2021-12-19 10.02.30

こんな風になりました。予想はあっていましたか??

5 m(小文字)について(スタート位置)

下についてはどのようになりますでしょうか。

スクリーンショット 2021-12-19 10.03.09

やはり小文字は相対参照なので、今の位置から(10,0)の位置がスタート位置になります。

スクリーンショット 2021-12-19 10.06.08

6 Vについて(垂直線を引く)

大文字と小文字の関係については他も同じです。

ここからはわかりやすいように基本小文字でやっていきます。

スクリーンショット 2021-12-19 10.09.54

垂直に引くので、下のようになりました。

スクリーンショット 2021-12-19 10.11.09

7 Hについて(水平線を引く)

Hは水平に引きます。

なお、こんな感じでマイナスの指定も可能です。

スクリーンショット 2021-12-19 10.13.02

こんな感じで引けました。

スクリーンショット 2021-12-19 10.15.36

8 Zについて(スタート位置に結ぶ)

zは直近のスタート位置(M,m)に直線で結びつけます。

スクリーンショット 2021-12-19 10.18.46

こんな感じですね。

スクリーンショット 2021-12-19 10.20.55

9 fillについて(塗りつぶし)

図形が囲まれたので、第一章で出てきたfillについても見ていきましょう。

こんな風に指定すると

スクリーンショット 2021-12-19 10.24.31

こんな風に、囲まれた部分が赤くなりました。

スクリーンショット 2021-12-19 10.25.55

10 stroke,stroke-widthについて

せっかくなのでstroke,stroke-widthも見てみましょう。

下のように設定してみました。

スクリーンショット 2021-12-19 10.28.08

こんな感じになりました。予想通りでしたでしょうか?

スクリーンショット 2021-12-19 10.30.00

11 Qについて(曲線をひく)(2次ベジェ曲線)

少し見にくくなってきましたので、先ほどまでのコードを消しました。

スクリーンショット 2021-12-19 10.33.59

Qは曲線を引きます。

ポイントは座標が二つ必要ということです。

例 Q 50 0 50 50

しかも上のように、空白でしか区切られていないのでわかりにくいです。

上の場合、スタート位置はMの(0,0)であり、それに対する二つの座標は

1つ目 (50,0)  ⇨制御点と言います。
2つ目 (50,50) ⇨端点と言います。

おそらく、実際の画像をみる方がわかりやすいかもしれません。

スクリーンショット 2021-12-19 10.41.44

こんな感じになりました。

イメージが湧きましたでしょうか。

こんな風に2つの点を元に曲線を引くので、2次ベジェ曲線と言います。

12 Cについて(曲線をひく)(3次ベジェ曲線)

11章の応用です。

結局、制御点がもう一つ増えただけですね。

スクリーンショット 2021-12-19 11.02.18

こんな感じになりました。

イメージ通りでしょうか。

スクリーンショット 2021-12-19 11.05.41

13 定型技法(直線 lineタグ)

ここからは定型的な図形の書き方を見ていきましょう。

まずは直線です。

<line x1="10" y1="10" x2="100" y2="100" stroke="blue" stroke-width="2"/>
スクリーンショット 2021-12-19 11.16.54

こんな感じでlineタグで囲むと直線を引くことができます。

こんな感じですね。

スクリーンショット 2021-12-19 11.20.07

14 定型技法(四角形 rectタグ)

次は四角形です。

四角形は最初の点と幅、高さがわかれば描画できますね。


スクリーンショット 2021-12-19 11.21.28

こんな感じになりました。

スクリーンショット 2021-12-19 11.24.35

15 定型技法(円 circleタグ)

次は円です。

コンパスの要領で、中心と半径がわかれば描けますね。

<circle cx="100" cy="70" r="50" stroke="blue" stroke-width="2" fill="none"/>
スクリーンショット 2021-12-19 11.26.18

こんな風になりました。

スクリーンショット 2021-12-19 11.29.05

16 定型技法(楕円 ellipseタグ)

次は楕円です。

楕円は次の3つで決まるようです。

①中心
②X方向の半径
③Y方向の半径

<ellipse cx="100" cy="80" rx="80" ry="30" stroke="blue" stroke-width="2" fill="none"/>
スクリーンショット 2021-12-19 11.30.55

こんな感じになりました。

スクリーンショット 2021-12-19 11.37.34

17 定型技法(折線 polylineタグ)

次は折線です。折れる箇所を指定しましょう。

<polyline points="50 50 100 25 150 75 200 65" stroke="blue" stroke-width="2" fill="none"/>
スクリーンショット 2021-12-19 11.41.31

こんな風になりました。

スクリーンショット 2021-12-19 11.43.30

18 定型技法(多角形 polygonタグ)

次は多角形です。折れる箇所を指定しましょう。

<polygon points="50 50 100 200 50 150 0 200" stroke="blue" stroke-width="2" fill="none"/>
スクリーンショット 2021-12-19 11.46.22

こんな感じになりました。

スクリーンショット 2021-12-19 11.48.17

19 点線の描写(stroke-dasharray)

点線も描いてみましょう。

下のようにstroke-dasharrayを用いると描けます。

<polygon points="50 50 100 200 50 150 0 200" stroke="blue" stroke-width="2" fill="none" stroke-dasharray="10 5"/>
スクリーンショット 2021-12-19 11.53.25

こんな風になりました。

スクリーンショット 2021-12-19 11.56.36

もちろん、下のように曲線などでも行けますね。

スクリーンショット 2021-12-19 11.58.19

20 線の一部の色を変える(重ね合わせ)

svgでは描画箇所が同じであれば、下の行に描かれているものが上の行を上書きします。

スクリーンショット 2021-12-19 12.02.44
<polygon points="50 50 100 200 50 150 0 200" stroke="blue" stroke-width="2" fill="lightpink" stroke-dasharray="10 5"/>
<ellipse cx="100" cy="80" rx="80" ry="30" stroke="blue" stroke-width="2" fill="lightgreen"/>

上のように描いた場合、X座標が100~150の範囲で赤色が上書きされます。

こんな感じです。

スクリーンショット 2021-12-19 12.05.49

21 Animationの基礎を学ぼう。(animateタグ)

では、ここからは動きを加えていきましょう。

下のような「animate」タグで囲むことになります。

<circle cx = "30" cy="30" r="20" fill="blue">
 <animate attributeName="cx" dur="5s" from="30" to="270" repeatCount="indefinite"/>
</circle>
スクリーンショット 2021-12-19 12.23.36

うまく動画が載せられず残念でしたが、下のように右まで進み、また左に戻って進むようなものができました。

スクリーンショット 2021-12-19 12.36.53

22 animateタグの構成を確認しよう

では構成を確認しましょう。

スクリーンショット 2021-12-19 12.23.36

① attributeName

たぶんこれが一番大事です。これは「何を動かすのか」というものです。

今回は「cx」です。

「cx」は上の「circle」タグで円の中心(X軸)を表しています。

つまり、今回のアニメーションは円の中心(X軸)を右に動かすことによって、円自体を動かすアニメーションです。

② dur

これはそのままの意味で、「duration」(継続時間)です。今回は5秒かけてアニメーションを動かすという設定になっています。

③ from to

これは今回動かす円のX座標をどこからどこまで動かすのかという設定です。

今回はX=30からX=270まで動かすという指定をしています。

④ repeatCount

これは何回繰り返すかです。

今回は「indefinite」(無限)で設定していますが、回数を指定することで、何回かという設定も可能です。

23 いろんなアニメーションを作ろう(大きくなる円)

では、いろんなアニメーションを作ってみましょう。

例えば、円が大きくなるようにするなら、半径を動かせばいいですね。

スクリーンショット 2021-12-19 12.52.06

ちなみに

begin="click"

とすることで、クリックすることでアニメーションが動き出す仕様になります。

下のような感じです。

スクリーンショット 2021-12-19 13.07.28
スクリーンショット 2021-12-19 13.07.14

24 いろんなアニメーションを作ろう(色を変えよう)

色を変える場合も塗りつぶしである「fill」を属性に指定すればいいですね。

スクリーンショット 2021-12-19 13.52.00

このように青からピンクに変わるものができました。

スクリーンショット 2021-12-19 13.55.33
スクリーンショット 2021-12-19 13.55.47

25 いろんなアニメーションを作ろう(透明度を変えよう)

透明にする場合はopacityを設定すれば良いですね。

<animate attributeType="CSS" attributeName="opacity" dur="3s" from="1" to="0" repeatCount="indefinite"/>
スクリーンショット 2021-12-19 14.15.07

ちなみに今まで「attributeType」を設定していなかったのですが、こちらも設定をしたほうが良さそうでした。

こちらは図形要素自体の属性かCSSの属性かによって「XML」か「CSS」に設定します。

今回はコードの中にある属性ではありませんので、「CSS」の設定になりました。

スクリーンショット 2021-12-19 14.24.22


番外編

<svg width="500" height="500" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg">
<path d="M 25,100 A 75,75 0 1,1 175,100 A 75,75 0 1,1 25,100 z" stroke="black" fill="lightblue"/>
<circle fill="red" r="5">
<animateMotion path="M 25,100 A 75,75 0 1,1 175,100 A 75,75 0 1,1 25,100 z" begin="0s" dur="6s" calcMode="linear" repeatCount="indefinite"/>
</circle>
</svg>



今回は以上です。

これで色々なsvgを作ることができ、結果色々なフルオンチェーンNFTを作ることができると思います。

ぜひやってみてくださいね。

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ユウキ
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