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うつ病がなかなか回復しないときに考えるべき本人の問題

うつ病は脳の病気であるものの、脳は心も宿す場所であり、治療経過には性格も大きく影響を与える。

回復するためには、挫折を乗り越え、自信を取り戻し、もう一度頑張ってみようという気持ちが極めて重要である。

またうつ病の誘因の一つであるストレスも、無かったことにできるものから、どうやっても取り戻すことができないものまである。

特に回復したいというモチベーションは最も重要であり、これが無いと回復は難しい。

うつ病がなかなか回復しないときに考えるべき本人の問題はいくつかある。

元々の性格

真面目、几帳面、神経質
めんどくさがり、いいかげん
投げやり、飽きっぽい、すぐ逃げる など

これらの元々の性格はなかなか変えることは難しい上に、治療的にプラスに働くときもマイナスに働くときもある。

少なくとも短期的には元々の性格を変えることはできないため、性格と上手く折り合いをつけるようにする必要がある。

挫折や失敗体験を乗り越えることができない

ずっと順調に生きてきた人が、学校や職場で上手く行かなくなり、挫折し失敗を経験する。

場合によっては今まで他の人の世話をしていた人が、他の人から世話をしてもらったり、同情や一種の憐れみを受けることになる。

挫折や失敗を乗り越え、頑張ろうと思えるときには回復につながっていくものの、挫折や失敗に執着し、他人に対するねたみ・うらみ・ひがみを発展させてしまうときには回復は困難なものとなっていく。

回復したいというモチベーション

以下の記事でも書いたように、うつ病の回復にとって、「回復したい!」という気持ちは非常に重要であるものの、「回復したい!」という気持ちを全ての人が持っているわけではない。

何のために回復するのか、何のために努力をするのか

元気になってどうしたいか?

そういったことを考える必要がある。

医療に過剰期待している

すべて医療が解決してくれると期待している。

うつ病は脳の病気ではあるものの、薬を飲んで休んでいればすべて解決するわけではない。

家庭・職場・友人などの環境、金銭的不安、身体的不安、これら自分にとってストレスに感じていることは、薬を飲んで休んでいるだけで改善することはそうない。

大変で地道な作業ながら、これらを一つ一つほぐしていくことが回復につながっていく。

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現在の「うつ病」の治療に違和感を抱いている人が読む本


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