勝利の鍵を握るバッテリー ノーシードから頂点へ 青森山田高校 3年/投手 藤森粋七丞 3年/捕手 酒井啓大
撮影◉小野幸子 文◉石野孝
強気の投球で勝負
青森山田は、春夏合わせて13回の甲子園出場を誇る強豪校。平成11年の大会ではベスト8の結果を残している。コロナ禍で中止となった夏の甲子園の代替として開催された「令和2年度夏季青森県高校野球大会」では見事に優勝。昨年夏の青森の王者となった。
チームを率いるのは兜森崇朗(かぶともり・たかあき)監督。高校のOBであり、監督として2016、17年に甲子園出場を勝ち取っている。2019年に2度目の監督就任を果たし、今年が3年目。現在のチームをどのように捉えているのだろうか?
「攻撃に秀でているチームではないので、まずは守備から。バッテリーがきちんと仕事ができるかどうかがポイントです」
エースは藤森粋七丞(ふじもり・いきなすけ)投手。中学時代にU-15日本代表としてW杯にも出場した本格右腕。5つ以上の球種を操り、インコースのストレートで打者を仕留める。強気の投球で相手を押し込み、その姿で仲間を鼓舞する副キャプテンでもある。
最速146km/hのエース、藤森粋七丞[投手/178cm / 85kg /右投右打/青森山田中出身]
練習でも一際存在感が光っていた藤森
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